Love of Cats 猫たちからのギフト

猫の難病、闘病、健康、フード、自然のサプリなどのアニマルケア、時々お馬&磯の魚たち

キーちゃんは戦士で勇者

2つに区切ろうかと思った記事なんですが、一気に続けますんで、長いです。

ご了承くださいまし。

 

キーちゃんはご飯も普通に食べられるようになりましたし、麻酔や大手術のダメージからもだんだん回復してきて、何より久々に💩後のダッシュも見られたり(感動しますよ)、元気に走って遊ぶこともできるようになりました。

 

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木登りも得意さ

休みの日はしょっちゅうベランダ。

出かける日は朝にベランダタイムを取って、帰宅後は真っ先にベランダ。

毎晩毎晩、一緒にベランダで過ごしました。

夜2時間くらいいましたね。しかしこちらはお腹も空いているしお風呂も入りたいので、大抵親方から切り上げましたけどね。

星座盤も、小学生以来かな、買ったくらいですよ(笑)

帰宅した当初は便秘はあったものの、本当に心軽く感謝と幸せいっぱいで星空を眺めていましたね。

 

ま、副鼻腔炎ですから、派手に鼻水を飛ばしてくさめも沢山しますし、いつも涙目です。布団も窓も鼻水だらけね。でもそんなん全然平気でしょ。沢山出して楽になってほしい。何しろ今まで鼻血だらけだったこと思えば、天と地ね。

お鼻拭きに役立つのがトイレットペーパー。

 

loveofcats.hatenablog.com

 

ただ、取れる取れると思っている血餅はなかなかなくならないのか、お鼻の「プスー」音は消えません。

親方には常に再発の不安がありました。何しろおっそろしい勢で再生することを体験しているので。

でもこれは血餅なんだ、根から取れているはずだもんっていつも言い聞かせてはいました。

再発する病の方ってこういう心境で生きているんだなって体感しました。

キーちゃんを見習って「今」だけを生きればいいものを、先の不安をついしちゃってね。

あ、先っていうか、「今まさに」不安だったですけどね。

自分のこと以上にそう感じていたかも。自分のこと以上に大事なキーちゃんですもの。

 

気管切開のところは、抜糸の予定日にY主治医のところにいきましたが、気管の傷のふさがりは悪く「まだ出来ないよ〜」ということで、結局退院後2週間以上経ってからようやく抜糸となりました。

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抜糸完了〜。剃った毛はまだまだ生えそろわずさ

 

やっと抜糸が終わったのは9/20頃でした。

でもその頃には・・・もうとっくに「コックん」が始まっていました。

鼻づまりのニンゲンもそうですけど、鼻詰まったまま唾液やご飯飲み込んだりする時って「コックん」てなりますよね。

ネオも鼻炎持ちでしたから、うちきた時はよく「コックん」てしてました。

このビミョーな合図で同居パートナーならわかるかと思います。

始まったなって思いました。

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そんな落胆しなさんな

 

そしてその鼻づまりが副鼻腔炎のせいじゃないことに、うすうす気づいていました。

副鼻腔炎のせいにしたかったけど、親方には再発してきているのがわかっていました。

いやぁ、思ったよりもかなり早かったですね。

でも信じたくなかったですねー。

喉からもがちょうさんみたいな声が聞こえてきました。

それだとて、副鼻腔炎(ちくのう)の方はご存知かもしれませんが、鼻水が前の鼻から出ないで喉の方に流れちゃう「後鼻漏」のせいなんじゃないかって思いたかったです。

Y主治医のアドバイスで動画も撮ってS専門医にメールで相談はしていて、その時にネブライザーに追加で「ステロイド」を使うようにって言われました。

 

あ、そうそう、ネブライザーステロイドを使う時は、蒸気(噴霧)の出が悪くなるのです。

ネブライザーの故障かと思いましたし、メーカーに問い合わせたらカップ(部品)の劣化じゃないかと言われて部品まで購入しちゃいましたよ(5カップセットだったので、3カップはY主治医にさしあげました)。

そしたら結局そういうことでした。もっと早く教えてくださいよ(笑)

 

そして9月の下旬、ついにお鼻の中にみえましたなぁ、ポリープが。

今回見えたのは肉色でした。

ポリープには三種類ほどバージョンがあって、こういう肉色(粘膜色)のものと、赤黒いものと、灰透明みたいな色のものがあるんです。

あー・・・見ちゃったねーついに。

んで、違うと言って欲しいと思いながら、Y主治医のもとに見せに行きました。

お鼻を覗いて、「ほんとだー」と。

違ってて欲しかった〜。

ま、もう覚悟も出来ていたので衝撃はありませんでしたけど、確定しちゃったのでやはり落胆はありました。

Y主治医は、もう一度S専門医のところに行くしかないと。

ただし今度は前回と同じじゃダメだから、違う方法で今度こそ根からしっかり取ってもらわないとっておっしゃいました。

「前回のように状態がひどくなる前に行ってください」と。

そして一つ大事なアドバイスもいただきました。

「こんなに早く戻るんだから、通常は前回の続きみたいなもんで、料金も最初からの価格は取らないのが普通ですよ」って!

ほぉ!

 

実はS専門医は、以前は一般診療もされていたそうなのですが、専門分野の診療に特化する際に、通常の獣医さんよりもだいたい3倍の料金設定に変わっていました。

まあね、あれほどのことをされるにあたり、設備も器具も特殊でしょうし、本当に丁寧なので、ご料金がお高いのは当たり前だと思うんですよ。

研究医ってこんな感じなんでしょうね(町のホームドクターは臨床医)。

一日一組しか予約もお入れになりませんし(だからこそキーちゃんの時みたいに、その1日を全力でその子に費やして下されるんです)。

お高いとネットでいろいろ言われちゃうこともありますが、それだけの診療をしてくださる訳です。

でも親方は一介の庶民で貧民なので、このY主治医のアドバイスに力を得て、「Y主治医からそう言われたんですけど〜」とS専門医にメールしてみました。

そしたらS専門医からは、できるだけ検討?対応?しますというようなお返事をいただきました(再診初日に料金の目安の提示も頂きました)。

Y主治医のアドバイスをお伝えしなければ、最初からの料金設定になっちゃってたかも、天の助け!

 

親方もキーちゃんも前回を乗り越えたのでちょっと強くなっていて、「よし、今度こそうまくやってもらって、根から撲滅してもらおう! しかも前回山ほど取っているので前ほどひどくないはずだし、きっとまたうまく行く」って思ったんです。

そして何より今回はキーちゃんが食べているし呼吸もしているので、体力も万全。

麻酔のことがあるので最低1カ月は開けたかったのと、キーちゃんの元気な状態となるべく長く一緒にいたかったので、S専門医の再診の予約は10月の12日となりました。

 

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窓ガラス越しに「き玉」で遊んでいる僕。明日は手術だよ

 

き玉↓
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キーちゃんはゴーゴーズーズー呼吸は苦しくなっていくけれど、まだまだ元気いっぱいで走ってたし遊んでいました。

実のところ退院して1週間も経たないうちに再発を疑っている状態でしたけど、後から思うと退院時にはもう始まってたんだと思いますよ。

まね、とにかくこの病気のスピードは尋常じゃないので、1日1日がかけがえのないものでした。

おーげさでなく、数日後にどんな変化が起きているかわからないようなジェットコースターだったんです。

それだけにほーんとに、1日が貴重でした(時間の流れ方があの時と今では違います)。

 

再発したかもって思ってた時も、再発が確定しちゃった時も、いつも一緒に星を見たし、朝日も見たし、鳥も見たし、テレビも見たし。

どんな時もいつも二人で過ごし、共に分かち合っていましたね。

どんなに苦しい時も遊んでいれば楽しいし、一緒にいれば安心で幸せでしょ。

どんな局面でも輝きはありました。

どんな時にも、小さな輝きは日常のそこかしこに転がっているんですよね。いや、ほんと。

 

ともかく我々は止まることはできず、前に進むしか道がない状況でした。

盟友二人、ひたすら前進です。

また必ず帰ろう!

再び相見え、生きて杯を酌み交わそう!

そんな戦場に赴く兵士のような気分でしたね、キングダムキングダム(笑)

 

いやー、実際彼は本当に戦士で勇者だったんです。

 

最初の退院後のお腹ぺったんこのキーちゃん↓

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退院翌日の僕。子鹿みたいって言われたよ

 

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怒ってないよ、戦士の目力なだけさ


再手術を控えたキーちゃん↓

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こんなに体がしっかりしたよ