Love of Cats 猫たちからのギフト

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悲しみにくれるMさんに「泣くのは一切ゴメン!」〜 グレ君の深くて大きな愛

Mさんの愛猫グレ君は、昨年9月に旅立ちました。
推定14歳以上。
一昨年の9月に余命一ヶ月と診断されてから1年余り、Mさんのために精一杯がんばって、輝ける日々を残してくれたんですね。
もちろんMさんは覚悟はされていたとはいえ、やはりグレ君を送った寂しさと悲しみはとてつもなく深く、涙に暮れる日々を送られていましたが、「このままではいけない」「猫のいない生活は考えられない」と、12月に女の子と男の子の子猫ちゃんズをお迎えになりました。
 
そんな折、東京出張をされた岩津あーちゃんのセッションを受けられたのです。
どんな泣き笑いセッションになるのかな〜と思ってました、ら、MさんからLINEが。
 
「グレにけっこうキッッツイこと言われました💦
私があんまり泣いてたから、それがすごいイヤみたいで、後悔とか聞きたくない、あんなに楽しかったりしたのに、そんなに悲しんでたらあれはウソだったの?
泣いてたらウソついてることになる、
嘘つきは泥棒の始まり、とか言われました‥‥😓
でも泣こうとしてるわけじゃなくて、涙は出ちゃうんですよね‥‥
だって、ちゃんと悲しんで喪に服さないといけないし‥‥
けどやっぱり、最後の方を思い出すんじゃなくて、楽しかったことを思い出そうと思いました。
もう私が泣くのは一切ゴメンみたいです💧
悲しんでたら2人(子猫ちゃんズ)も不安になってあとに残るし、って、それはまあそうかもしれませんね」
 
あらら〜、なんと〜〜。
愛して愛して愛されて相思相愛の猫さんとのセッションで、しかもまだまだ傷心ほやほやの最中に、思いがけずキッツイと感じられることを言われたら「😭😭😭」ってなりますよね。
 
あーちゃんからは、グレ君の大きな大きな愛を感じることを伝えられたそうですが、Mさんには最初のカウンターパンチがキョーレツに印象に残ってしまったみたい。
それはそうですね、だってまだ3ヶ月でしょ。
人間はまだまだ悲しみの大海原でさまよう小舟状態ですよ。
親方もちょうどそんな時期にキーちゃんから「もう涙を拭いて。僕はいいから次の子を」って言われて、キーちゃんが望むならとがんばって無理をしました。
今のMさんはその時と同じ。
「悲しいけど、泣いたらグレに嫌がられる」と思われ、涙とがんばりのはざまで、子猫ちゃんズに集中して気をそらせたり、でもいつも寄り添ってくれたはずのグレくんがどうしてそんなことを言うんだろって心の中では思ってしまうこともあったり・・・
ちょっとくらいなら泣いても許してくれるかな・・・などと思い惑う日々。
 
そんなグレ君と親方もちょっとばかしお話しさせていただきました。
まず、お話しする日の前にグレ君のお写真を探した際、ちょろっとご挨拶かねがねお聞きしたことは、
「厳しさも愛」
「悲しむことに何の意義も感じられない」
「大好きな人には笑顔でいてほしい」
ってことでした。
こ、これでは厳しいまんまの印象になっちゃうやも(汗)と思い、ちゃんとお話しするまではMさんには伝えんどこって思いました。
で、後日、それらのことも踏まえてちゃんとお話しさせていただきました。
 
改めてご挨拶すると「この間も話したよね」って。
 
Mさんのショックに関しては
「何で傷つく必要があるんだろ。ふ〜ん、人間てわかんないね。」
 
 「僕は体を脱ぎ捨てて、もっともっと大きな視点でものごとを見られるようになった。一回り大きな視点で見てるんだよ。」
 
「(Mさんには)新しい生活が始まっている。
それを思いっきり楽しんで。
僕は、あなたの笑顔が見たいんだ。
あなたが喜んで、(子猫たちを)可愛がってる姿を見られるのが嬉しいよ。
僕のことをね、惜しんでくれてありがと。
でも終わったこと(グレ君としての肉体のにゃん生が)。
僕の肉体は立派にお役目を終えた。
でもなくなったわけじゃないんだよ。
何をそんなに悲しむんだろ。」
 
親方が、「そうだ、この間も言ってたよね、悲しみに全く意義を感じないって」と言うと、
「その通りだよ、愛してくれてたことはホントに知ってる。
充分知ってる、そのことはありがとうね。」
 
そしてグレ君は、Mさんが泣くと引きずる性格だし、自分が一緒に悲しんだらMさんはそのことをいつまでも心に残すでしょ、って言いました。
親方は、「だって楽しかったじゃない? 楽しかったからこそ、会えなくなって寂しいんだよ」と言うと、
「僕は『楽しかったな』っていう風に覚えてるよ」(悲しむのではなく)
 
そしてMさんの肩をポンポンって叩くイメージを見せて、
「僕はいつしかお姉ちゃんを超え、大人になったんだよ。
亡くなったら全体が見えるんだよ。
死は悲しむことじゃないよ、新たな出発なんだよ。
ほら、僕の死でお姉ちゃんも新たな展開を迎えたでしょ。
全て繋がってること。
大好きだから元気を出してほしいんだよ。」
 
Mさんも、グレ君の肉体の死があーちゃんのセッションにも繋がったし、親方とのやりとりにも繋がったし、子猫ちゃんズとの今の生活にも繋がっていることをしみじみ噛み締められました。
 
「あとね、泣き虫すぎる。
僕はそばで見てたからわかる。
僕らと暮らすってことは、病気があったり、先に亡くなられたり、辛いことも含めての愛。
避けられないこと。
それが僕らからの贈り物の愛でもあるんだよ」
 
グレ君は、Mさんがグレ君の背中を撫でているその柔らかい毛の感触を伝えてくれながら、
「この僕の姿にいっぱい触れて、お姉ちゃんは僕に触れるたびに幸せになったでしょ。
僕の存在が悲しみしかもたらさないことは、ちょっと認められない。
そうじゃなかったでしょ。
それがステップ。
魂のステップ。
僕らの存在意義。」
 
親方が、「たまに泣くのは許せる?」って聞くと、
う〜んってしばらく考えて、顔を横に背けて「見ないふりしてあげる。」って!(笑)
そのあとで、「引きずられると嫌なんだよな〜・・・」ってボソッと。
そして「僕が聞こえないと思って、泣いてもいいよ。」って言った後で、また一言。
「でも子猫ちゃんに悪いぜ」って(笑)
 
親方「Mさんの悲しみは時間が解決すると思うよ。」
「あ〜時間か。もう僕らには時間は関係ないからね〜。」
 
親方「グレ君も、そんなMさんを見守ってあげてくれる?」
「次のお仕事に行くから(いつもずっとは)そうそう見てられない。」
 
親方「じゃあたまに見た時に、その時は笑っててくれるといいね。」
「その時は輝くように笑っててほしい。」
 
「僕らの絆は永遠だよ。
どこにいて何をしようがそれは変わることじゃないのに、何をそんなにメソメソしているのか。」
 
親方「寂しいんだよ、会いたいんだよ、大好きだったから。」
「ふ〜ん。人間って・・・」
 
親方が「大好きだったんだよ、今も大好きなの、会いたいの。人間にはまだ亡くしたてって感じだよ」と言うと、不思議そうって言うか、「へんなの〜」って感じで、
「いつでも側にいるのにね〜。」
 
そして彼は言いました。
「それは肉体が全てだと、どこかで思ってるからだよ。
肉体を重視してるからだよ。」
 
「有限だから美しい。
魂は無限に与えられてるけど、(肉体の生活は)有限だから、その時間を目一杯大事にしようと思えるじゃない?
だからお姉ちゃんも、今の子との限られた時間を大事にしてね。
ありがと、僕は満喫したよ。」
 
親方は感動しつつ、「お姉ちゃんもいつもありがとありがとって心で毎日抱きしめてるよね」って言うと、
「それはもう子猫にしてあげて。僕に心を残してると、彼らの時間が過ぎて行くよ。」
 
親方「Mさんがそういう性格だから言ってるの?」
「うん、それもある。
僕が(Mさんにとって)どういう存在だったかをじっくり思い出してくれたら、前を向けるはず。」
 
そしてMさんがありがとうって、泣きながらもニコニコって輝くような笑顔で送り出している姿を見せて、
「そうしてほしい。」
 
今の時間を大事にしてね。」
 
親方「ありがとう、Mさんに最後になんか伝えることある?」
 
「感謝以外ない。
美味しいご飯ありがとう。
大事にしてくれてありがとう。
僕も愛してるから。
・・・・だからさっさと立ち直って」(最後の一言が…笑)
 
「僕が話したことで、時間が限られてるってことを伝えたい
限られた人生を目一杯生きて。」
 
親方「ありがとう、話してくれてありがとう。」
「うん、じゃあ僕行くよ。もう呼び止めないでね。(と立ち去りかけながら)
お姉ちゃんにも言っといて。
次の段階に向かうことは決して別れではないし、
お互いがそれぞれの場で輝いて、働いて、それぞれがそういう場でいることを誇りに思いましょう。
じゃあね、ほんとに行くよ。」
 
そして彼は去って行きました。

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僕の愛の大きさが伝わったかい
いやー感動しました。
なんと大きく深い愛でしょうか。

あーちゃんもセッションの時に、「グレ君の優しさと、底知れぬ愛を感じた」っておっしゃっていました。

「ただ、悲しみにはかたくな」って。

そうですね、親方の時も同じですね、悲しむことに何の意義も全く感じないってきっぱりされてました。

Mさんが悲しみすぎることにより、よくない状態でいることは望まないのですよね、Mさんのことを思っているからこそ。

Mさんのことを心から思っているからこそ、限られた時間を無駄にしないようにと伝えてくれているのです。

自分に置き換えたら分かりますよね、大好きな人がいつまでも自分の死後に泣いてばかりいることは望まないです。

大好きな人だからこそ、また前を向いて笑って欲しい。

 

悲しむのは当たり前ですが、悲しみすぎることを彼らは望んでいませんね。

動物たちはその時その時を全力で「今」を生きていますし、肉体の死が終わりでないことを当たり前に受け入れて生きているので(例外はいらっしゃるようです)、死別の時の悲しみって人間の感覚とは違んですよね。

親方もその昔、最初にそのことを知った時(多くの子のサバサバ感)、軽〜くパンチ食らったようなショックを受けました(笑)

そしていざ自分の段になった時(キーちゃん没後)、キーちゃんが、親方のことよりもネオのことを気にかけていたので、「わ、私のことは」とちょっと思いました(まさかのネオへの醜い嫉妬!)。

そんなの繰り返ししつこく言わなくても、生きている間も亡くなった後も、互いに痛いほど伝わっていてわかっていることなのに、人間って・・・って後から自分が可笑しくなりましたよ。

ちなみに、キーちゃんは毎回「ネオのことありがとうね」って言ってくれました。毎回!

それだけキーちゃんにとってネオが大事な存在であることを、とてもとっても嬉しく思っていますよ、心から(嫉妬してまへん)。

 

あとね、セッションで言われた内容は、半年後、一年後にわかることもあるってあーちゃんが言ってました。

ほんと、そうでしょうね!

 

今はグレ君の大きな愛を感じることができたMさん、この先子猫ちゃんズと暮らしていく中で、さらにグレ君から言われた言葉の意味や重みを感じる時も来るのかも知れません。

泣きたい時はグレ君に内緒でそっと泣きつつも、グレ君がくれた魂のステップにより、子猫ちゃんズと一緒に輝くように笑える日がもっともっと増えていくことでしょう✨

 

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今度は私たちがお姉ちゃんを守るからね