猫さんてお水あんまり飲まない子も多いですよね。
前も書きましたけど、元々が砂漠の生き物なので、あまりお水を飲まないでもなんとか生きられるようになってしまって、そのためにとっても濃いチッコをするんで、泌尿器系のトラブルが多いんですけど・・・
特に男の子はトラブルが多いですよね。
猫さんつー生き物は、フードのバランスが崩れたり、ちょっとした感染症ですぐに結石ができやすく、お水の摂取はとても大事なことなんですけど・・・
キーちゃんは、病院史上初の濃縮チッコを出すくらいなんで、ヒヤヒヤです。
なんとかお水を飲んで欲しいのですが、うちに来た当初は特に、あまりお水を飲みませんでした。
かといって、ウェットを沢山食べてくれるかと言うとそうでもないし、スープ系は飲まない銘柄も多いし〜、茹で汁系はねっちゃん程がぶ飲みしてくれないし〜。
あ、いきなりの余談ですが、キーちゃんは、ササミやタラをチンするときに、ちょっと生姜を入れてもらうのが好きでした。
敏感な猫の舌、辛くないんかな? 確かに風味は出るけど(笑)
さて、お水を飲まない猫さんに飲んでいただく苦労って、結構されている方いらっしゃると思います。
親方もその一人でした。
もちろんウェットあげる際のお水ちょい足しは必須!
あとは自分の手の平にマタタビをふって、キーちゃんが舐めている間に、すかさずお水を足して飲ませたり(笑)
この時便利だったのが、お弁当に入れる小さなお醤油さし(って通じますかね、魚の形してるような、プラスチックのアレです)。
当然、お水は浄水にしたり(ミネラルウォーターでない方が日本の猫さんには望ましいので、水道水の浄水ね)、ぬるま湯にしたり、氷を浮かべたり。
器の種類も、大きいものから小さいものまで試しましたし、素材もね、プラスチックかステンレスかホーローか陶器か、まあとことんしましたわよ。
ほら、よくある「この陶器にしたらよく飲むようになりました!」的なセラミックの器も買いましたしね、「ピュアクリスタル」も買ってみましたとも。チョッちゃんも飲むっていってたし。
これね(この子かわいい!)
ま、キーちゃんは動く水が好きだから、ちょっと興味は示しましたけど、いずれもはかばかしくはない。
毎日頭の中はお水でいっぱい(笑)
そんな時、ある獣医さんがサイトで書いていた秘策に出会いました。
「これは衛生上教えるのが憚られるのですが」と前置きがあって・・・
水を飲まない猫さんがかなりの確率で水を飲む方法として出ていたのが、この秘策!
「飼い主が入った後の湯船のお水=飼い主さんの出し汁をあげる」
それも、一回目よりも二番出し・三番出しを好む子が多いと(笑)
そりゃ、飼い主さんの味が濃く出ているわけですもんね。
親方も早速試しました。出し汁を洗面器いっぱいにして、お風呂場に置いておくのです。
もともとお風呂場には洗面器のお水は置いていたのですが、この出し汁、なんとキーちゃんには絶大な効果がありましたんですよ!!!
いやー、これを境に、キーちゃんのお水を飲む量が格段にアップしました!(といっても、もともとそんなにがぶ飲みしない子なので、あくまでも「キーちゃん比」ですけどね)。
で、しばらく出し汁作戦を続けたのですが、順調にお水を飲んでくれたんで、綺麗なお水に変えてみたけど、引き続き飲んでくれるようになりました。
いやー、これは感激しましたね! お水は死活問題じゃけん。
ところが・・・この秘策も通用しない男がネオでした・・・ま、それは別のお話。
もちろん体質や、塩分の濃いカリカリを沢山食べる訳ではない食生活もあるとはいえ、キーちゃんとネオに共通するのは野良生活をしていて、綺麗なお水をいつも飲める状態ではなかったこと。
お水って美味しいものって認識がなかったのかな、って思ったりね。
昔いたしろもくろも(名前が昭和すぎるでしょ)、お水ってあんまり飲まなかったけど、外にもいる時間長かったし、そこまで気にすることなく、猫ってそんなもんかなって思って過ごしていた子供だったな。