What greater gift than the love of a cat.
親方のブログのタイトルは、こちらのディケンズの口癖からいただきました。
ディケンズの時代は今のような娯楽が少なかったため、文学の朗読会も盛んにあって、芝居好きのディケンズは著者自ら朗読して回ることを好んでいて、なのでそういった読み聞かせに向いた言い回しを用いることも多く、現代人にとって彼の文章はまわりくどかったりまどろっこしかったりするのですが、親方にとっては愛読作家(愛読書というと一冊しかさせないのでww)の一人です。
シスとの旅ではディケンズのお家も行きましたものよ。
彼の私生活はいろいろあったんだけれども、まあそれはここではさておいて、猫をとても愛していました。作家と猫の話はよくありますね。
彼は愛猫ボブを亡くした時、ボブを愛するあまり、前足を剥製にして象牙のレターオープナーにつけ、手紙が来るときはボブの手を借りて開けていたそうです(現代より剥製が身近な時代です)。
レターオープナーにはこちらの一文が刻まれました。
C.D. In Memory of Bob 1862
彼がずっとボブといることを望んだ怒涛の愛が伝わってきますね😢
そんなディケンズはこんな名言も残しています。
The pain of parting is nothing to the joy of meeting again.
別れの痛みは、再会の喜びに比べれば何でも無い。
親方にも再会を心待ちにしている動物たちがたくさんいます。
いつか再び会えた時、いっとき別れ別れに生きていた時間なんて一瞬で吹き飛ぶでしょう。
そしてまた別々の時を刻み、時にまた共に生き、そしてまた別れゆく・・・
今までもこれからも、そんな人生の、そんな魂の変遷を生きているわたしたち。
繰り返される途方も無い別れの痛みや辛さは、再会の喜びを思い描きながら静かに癒していきましょう。