前回のディケンズ先生に続く文豪リレー、今日はユゴー先生登場だお。
ユゴーといえば、舞台や映画の『レ・ミゼラブル』や『ノートルダムの鐘』で知った方も多いかも。
親方も『レ・ミゼラブル』に関しましては、子供の時に観たミュージカルの舞台がきっかけで文学へと行き着きました(子供用の『噫無情』は読んでたけど、子供用の本はミュージカル以上に端折ってますしな)。
今でこそミュージカルはメジャーの光を浴びてますが、その昔はそれはそれは日の目を見ない世界でしたが、親方ははまりまして、そこから文学も度々愛読しました(青春時代)。
当時の無人島へ持っていく本の最終選考に、岩波の豊島訳『レ・ミゼラブル』も残りました。
どのくらいの方がご存じか知りませんけど、ヴァンデの乱を取り上げた『九十三年』なんかもね〜、相当面白かったわ(バルザックの「ふくろう党」もヴァンデの乱が下地です)。
ヴォージュ広場のユゴーのお家も見に行きましたのよ。
ちなみに親方は、内田直哉氏のアンジョルラスを観たことがあることを、そっと自慢しておきます(笑)
で、そのユゴー先生、フランスの動物虐待罪の制定に尽力したってご存じでしたか。
ディケンズ同様、ユゴー文学は社会的弱者へ愛の眼差しが注がれていますが、動物たちのことも大事にしていたんですよ。素晴らしいわ。
そんなユゴー先生は言いました。
「海よりも雄大な光景がある。それは天だ。天よりも雄大な光景がある。それは良心だ。」
あちゃー。現代ってどうよ。いや己はどうよ、って話です。
人の良心は無限に広がるはずのものなのに、それを忘れてちっぽけな了見で生きてはなりませんね、すぐちっぽけな心で生きてしまうわ。気をつけよう。
九十三年の中にはこんな言葉が出てきます。
「私が考えるのは、いつも前進するということです。もし神が人間の後退をお望みなら、人間の頭の後ろに目を一つだけおつけになっていたでしょう。」
そうですね、どんな時代も、人は、そして人の魂は、前進しましょう。疲れたら休んでもいいけど、前進しましょう。
そして辛い時にはこの言葉を思い出すことにします。
友よ、逆境にあっては、つねに、こう叫ばねばならない。
「希望、希望、また希望」と。
親方の職場でも子供達に妖精がやってきちゃって何かと大変な中で、お上に言いたいことは山ほどあるが、将来が長い子供達に、不穏な中でも不安な中でも、とにかく希望を捨てないで生きて欲しいんだわ。
希望、希望、また希望!