Love of Cats 猫たちからのギフト

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祝生誕250年ベー様のお弟子のツェルニー先生は猫を伴侶としていたお話

ベー様とはもちろんベートーベン様のことです。

偏屈で気難しく(というか気分の波ありで、ご機嫌な時はご機嫌だったようですし、恋多き男ってことはそうそう偏屈一辺倒ばかりでもなかったとはおもいまふ。とはいえお若い時から難聴で人との会話を避けたり、癇癪や潔癖も病気の一症状だったりしたみたいなので、愛すべき偏屈ジジイにもなりますわね)、と、まあそんな風に形容されるくらい人付き合いがあましお得意ではなかったベー様、時には弟子の腕にも噛み付いたっちゅうくらいなので、お弟子さんは本気組しか残れなかったそう(笑)。

そんなベー様からも信頼厚かった、お弟子のツェルニー先生。

ツェルニーといえば、「バイエルの後はツェルニー」でおなじみ、教則本の教祖みたいな先生ですね。

ツェー様も内気で、独奏者としての確かな腕を持ちながらも、人前で演奏するより教師業が向いていたようですが、その腕前はベー様のお墨付き。

そんなツェー様、もう無類の猫好きでいらしたようで。

師匠のベー様と同じく生涯独身でいらしたけど、ツェー様の心はいつも豊かだったことでしょう。

だって常に7−9匹くらいのお猫天使と一緒に暮らしていらしたそうですから。

 

チェルニーは1842年,50才を過ぎた頃に自ら自伝を書き残していますが,そこでは自分が動物を飼っていたことなどについてはまったく触れられていません。

しかしながら,チェルニーが晩年にとった弟子,テオドール・レシェティツキ(Theodor Leschetizky, 1830 - 1915)は次のように伝えています。

私の先生(チェルニー)はたいへんな猫好きで,つねに何匹もの(だいたい七匹から九匹の間でした)猫を飼っていました。

先生の住まいは一部屋が猫たちのためにあてがわれていて,先生はそこで生まれる多くの子猫たちに良いもらい手を見つけてやるためのあらゆる努力を惜しみませんでした。

あるとき,先生は私に一匹の仔猫を譲ってくれました。

私はその贈り物にいささか当惑したのをおぼえています。

というのも私の母は猫が嫌いで,私にはその仔猫を家に連れて帰る勇気がなかったからです。

私は,ほかにどうしたら良いものかわからず,その仔猫を道に捨ててきてしまいました。

しかし,チェルニー先生はこの小さな動物の行く末を忘れることなく気にかけていて,私に仔猫のことを尋ねてきました。

私は正直に話してしまうと,先生のお気に入りの生徒としての立場が危ぶまれると思い,いくつか話をでっちあげざるをえませんでした。

そんなわけで私は先生に次のように請け合ったのです。

「仔猫はすこぶる元気で,うちでとても可愛がられています。なにしろ,私たち家族はこの仔猫のことが大好きなので,夏に避暑でウィーンを離れるときにもいっしょに連れて行こうと思っているくらいですから」と。

 

ピティナさんサイトより

 

レシェティツキさんは当時まだ10代前半の少年だったそうなので、ニャンコを道に置いてきてしまったのも責められないですが、そんなことよりツェー様ってば里親探しに奔走したり、里子に出した猫ちゃんの幸せをいつも気にかけていらしたり、もう胸キュンすぎる〜。

とても温和で優しいお人柄だったそうです。素敵ね❤︎

 

そんなツェー様のお師匠ベー様は、親方の生まれ持った肉体が故障してしんどすぎる時、ベー様を思うとなんてことないしって思える指標のお一人であります。

ベー様は結構あちこち満身創痍でいらしたし、耳の病気の克服のために割いた時間を他の音楽家のように音楽に専念できていれば、とか、とか、悩まれたことこの上なかったでしょうし(だってね〜音楽家が耳も目もやられちゃったら、常人の比どころではない訳ですよね😭)、そして懸命に治そうとされてもいらしたけど、晩年も痛み止めにモルヒネを用いることにより作曲活動ができなくなることを恐れ、モルヒネも断って最後まで作曲への意欲を持っていらしたとか(作曲こそが治療)。

ベー様がお身体の苦悶に喘いだ人生だったからこそ生まれた不屈の闘志や、人々を勇気付ける音楽性のことを思うと、病気って、当の本人はほんと〜に辛いし健康でありたいと願い続けるものだけれど(そのご家族ももちろんね)、それでも闘病(共病)をお役目の一つとして生まれてきた方は、これほどまでに、時代を超えて人々の心に勇気を与え、励まし、力づけ、感動すら与えてくれるものなんですよね。

病気礼賛は一切しないですし、健康一番ですし、我が子にはそんな苦労はなしなしでお願いしますなんですけど、病気を役割として担って生まれて来てくれる魂に、改めて敬意と感謝を捧げるのであります。

 

 

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