「キュルキュル」巻き戻すのが旧いってツッコミいただきました(笑)。
親方の昭和魂は生半可ではございませんのよ。
さて、翌年の春のネオです。
あーちゃんが驚くほどの成長ぶりでした。
「あまり子供っぽさはない。すごく落ち着いてる。甘えん坊は甘えん坊だけど。」って(笑)。
「お留守番のことは、『いい子で待ってるから、すぐ帰ってくれるのわかってるから大丈夫、心配しないで。親方の急いで帰って来てくれる気持ちがわかってるから大丈夫』と言ってますね。」と。
天袋もテーブルもソファもベッドも上らないことについては、
「のんびりさんの性格は生まれ持ったもの。性格も運動量もぴょんぴょん駆け回るタイプではないので、高いところに上りたい気持ちがない。
高いところがあるのは分かっているけど、下でいい。遠慮している訳ではなく上りたい訳ではない・・・まだなのか、これからもずっとなのかは分からないけど・・・。」
高いところがあるのは知ってるけど上りたい気持ちがないってところ、母がウケてました。
今はベッドだけは上ります♪
寝るの大好きだもんね。
「余りなんか、本当に動くのが好きじゃない子。ゴロゴロしてるのが好き。積極的じゃない。
気持ちいいことが好き。動かずにしてもらえることが好き。
触れてもらえるのがすごく好きなんですって!」
そうですそうです、ネオは全身カイカイマンだったから余計ブラッシングは大好きですし、絶えずブラッシングです。
撫でてもらうのも大好き。
撫でてもらったら即ゴロゴロ演奏会が始まりますでね。
遊びはコロコロその場で転がりながら遊ぶか、狭い範囲で遊びます。
そして・・・・
親方のことは「もちろん家族って言ってます!」
頂きました〜ネオからの家族認定!!ヒュ〜ドンドンドンドン♪
夜起こすことについては「『寝てるのにごめんね』って言ってます。自分も寝るのが好きだから。」
あはは、かわええ(笑)
この頃はまだ顔をはたいて起こす技は習得していませんでした。
「お母さんのことも、(まだ思慕してるとか)そんな感じはない。寂しいは伝わってこない。すごくしっかりしてる。前回よりも。」と。
「おしゃべりな子ではないけど、ポツリポツリとお話しはしてくれる。」
「うん」と「ううん」しか言えなかった前回とは格段の進歩です!
動物は早々巣立ちを運命付けられてますからね。
そうそういつまでもお母さんを引きずっちゃいませんね。
そして親方に「『これからもよろしく』って言ってます。
『もう大丈夫だからね』って言ってるの。
何が大丈夫なの?って聞くと、『言えば分かる』って言うの。」
あ!
親方はいつもネオの背中を撫でながら、「大丈夫だよ〜、大丈夫だよ〜」って言ってたんです!
『もう大丈夫だからね』なんて、ヒデキじゃなくてもカンゲキ。
そしてネオから「これからもよろしく」って言われた時の嬉しさよ。
するとあーちゃんが、「キーちゃんてお父さんなんでしたっけ?」と尋ねられました。
「そうです」と言うと、ウンウン頷いて、
「パパって言ってるから、やっぱりちゃんと覚えてるんですね。馬の姿も見えてくる。」と。
「『パパ元気だよ』て言ってる」
パパ!
ネちゃんはパパって言ってるのか!(って後でシスが食いついてました、さすが外国人って・笑)
キーちゃんはもうそんなに家に来ていませんでした。
そこでキーちゃんは今どうしているのか、ちょっくらきいて頂きましたの。
その時のキーちゃんの第一声。
『天国でよろしくやってます』
二人で笑っちゃいました。
ニヒルなハードボイルドキーちゃん!
キーちゃんは、天国でのんびりしていました。
様々な動物たちがキーちゃんを慕って集まってくるそうです。
さすがじゃな。
きっと相談事などにものっていたんじゃないですかね。
「『いつかは行かなきゃいけない』と言ってる・・・・。
天国の段階の高い場所か、次の人へなのか・・・・
役割がある。
今は休憩してるけど、ずっと次のことは考えてる・・・・。」
キーちゃんはさすが使命猫さん、あんな大層な病気したのに、休憩もそこそこに次のことをもう考えながら暮らしていました。
次の人のところに早々に行っちゃうのはちょっぴり淋しい気がした心の狭い親方ですが、一方で、キーちゃんは私以外にももちろん色々ご縁がある方はいますので、その方が待ってるかと思うと、さぞ喜ばれるだろうと思いました。
そしてキーちゃんは言いました。
『この子のことありがとう』
こちらこそ、この子を導いてくれてありがとう、だよ。キビスケや。
君が子猫時代に愛用していた猫タワーのカップ、小さくなって(というかキーちゃんが大きくなって)入れなくなっちゃったけど、亡くなった後もしばらくはキーちゃんの匂いがして、じーちゃんはよく匂いを吸っていましたよ。
でもネオはカップは使わないので、カップ部分を外して夏用にスペースを広げたよ。
君のものはみんなネオのもの。
パパのものはみんなネオのものだよ〜。
ネオもこのお家でよろしくやってるのを知ってるキーちゃんは、何年経っても「この子を受け容れてくれてありがとう」って言ってくれます。
お礼を言うのはこっちだっていうのにね。
キーちゃんにとってもものすごく大事な子なんだね。
余談ですが、カッターしかない非力な親方にとって、猫タワーを改造するのは結構大変です。