このタイトル、正しくは「岩津さんがキーちゃんに聞いてみた」です(笑)
当日。
宿泊先のホテルのお部屋でのセッションということで、親方は電車が遅れても大丈夫なように少し早めに出て、ロビーでドキドキソワソワ時間になるのを待っていました。
みゆさんのセッションの時とは異なり、事前に写真をお送りする必要もなく、あらかじめ質問をお知らせする必要もなかったので、写真と質問のメモと、タオルハンカチと、そしてテイッシュ一箱と、ゴミ袋まで持参してましたよ(お部屋のティッシュを山ほど使うのも、使ったティッシュをゴミ箱に捨てさせていただくのも恐縮デースからネ)。
さて、時間です。うわ〜今書いてても緊張する(笑)
ドキドキしながらベルを押すと、「はーい」ってドアを開けてくださったのが、猫部でいつも見ているまんまの「そのまんま岩津さん」でした。
「わー、岩津さんだー」って思わず声に出しちゃいましたよ(笑)。
芸能人に会った時ってこんな感じですよね。
憧れのプロアングラーに会う時もこんな感じです(笑)
そして中に案内されている時に、親方は『あれ? お会いしたことがあるような??』って思ったんですよ。
『お会いしてません?? ん?? ブログでいつも見ているから?? むむ? でもでもなんか、あれどっかで?』って。
(ま、後に判明しますが、これにはさもありなんの理由がありました! ワハハハハ。余談余談)
さ、本題に入りましょう。
「実はこれこれこういう訳で、最近この子を送りました」と写真をお出しすると、すぐさま岩津さんは写真をじっと眺め始められました。
親方は用意していた質問をお伝えする状況にありませず、そのままお待ちしました。
するとすぐに岩津さんが、
「・・・遺伝だったんですか?」ってぽそっと訊かれました。
「!!!」
その一言で「あー、キーちゃんだぁ・・・」ってなんとも言えないしみじみした気持ちになりましたね。
この病気を遺伝絡みらしいって知っている人間は、専門医と親方(とミミコちゃんのご家族)くらいなもんでして。
「そうです、そうらしいってことが最近わかってきたそうです」とお伝えすると、
「うん、遺伝だって言ってる・・・」と。
親方はもちろんすでにうるっときてましたんで、持参のボックスティッシュが活躍(岩津さんは笑われながら、使ってくださいってホテルのティッシュを勧めてくださいましたけどね)。
そこからまたしばーらくキーちゃんとつながっていらして、親方はグシュングシュンなりながら、じーっとお待ちしておりました。
時々メモを取られていらっしゃいます。
高層階の部屋の窓から見える空は清々しく、窓の外の鳥の声や街の音だけがただ聴こえています。
結構時が過ぎまして、10分くらい経ったでしょうか。
岩津さんが急に泣き出されたのです!
ボロボロと涙をこぼされている姿を見て、またまたこちらも涙がダダ溢れ。
何を聞いて泣かれているのかわかりませんが、ご自分のことでもないのに、こんなにも一緒に泣いてくださっている岩津さんの姿に、それだけで胸がギュゥとなりました。
そして、岩津さんが静かに話し始められました。
「病気に関しては、遺伝性と本人が言っています。
すごく幼い時からそれは分かっていて、命が短いことも分かっていました。
長くないことは分かっていて、このおうちだったら安らかに逝けると思ったって言ってます。
すごく静かなる…というか…すごい大人というか。」
そうです、キーちゃんはすごく大人でした。
いつもは「鈍い」とご自分でおっしゃる同僚のお姉様が、キーちゃんに関しては未だに「なぜかしら、きちゃんは一人の人間の青年に見えるの。いつもきちゃんの方が親方を支えて、きちゃんが守っているように見えるの。」とおっしゃっていて、自称鈍いお姉様も鋭い慧眼をお持ちだと、常々感心していました。
そうです、キーちゃんはそういう子でした。
岩津さんは続けられます。
「今は天国に行っていて、すごくいいところ。
すごく身軽で健康なので、『今こんなに元気』って、伸びたり木に登ってみせたりしてくれて…元気でいるよって見せてくれました。
『猫のお母さんにも会えたよ』って言ってます。」
キーちゃんが病気の体を脱ぎ捨てて元気なことは百も承知でした。
なのでそこの心配は一切していませんでしたが、ただ会えないのが寂しくて哀しくて泣いていたせいで、キーちゃんに余計な心配をかけてしまいましたね。
猫のお母さんにも会えたって!
嬉しかったって!
これを聴いて、親方もとっても嬉しかった!(ほんのちょっとヤキモチ。キーちゃんに会えてるお母さんが羨ましかった。ハイ、心の狭い人間なもので・笑)
キーちゃんの病気の「遺伝性」の意味が、この特殊な病気そのものの遺伝なのか、これを発症させた原因であると考えられているレトロウィルスのことを指しているのかはわかりませんが、キーちゃんは超おチビの時からすでに骨腫ができていたくらいですので、いずれにしてもきっと母子感染だったことでしょう。
なので猫のお母さんも、もう亡くなっていたんだね。
親方は、天国で元気一杯のキーちゃんが猫のお母さんと会えている光景を想像して、うるうるしました。
いよいよこれからってところで、つづく。
あー早く続きが読みたいですね(笑)
*このセッションは録音させていただいておりましたので、会話の通りに掲載しております。