和子さんは依頼主のニンゲンさんのために、会話の録音を推奨されています。
親方はもちろん録音させていただきましたよ。
ではいよいよセッションの模様を。
和子さんはネオの写真を見て「かーわいい顔してますね〜〜〜〜!こういう丸顔の子大好き! こうしたくなる〜♪」って、顔を両手で優しく包み込みクシャクシャするような仕草で、写真にかがみこんでくださいました。
わかりますかね、こちらはもうそれだけで嬉しいの!
そして、「さ〜、彼がどんなんなって出てくるか〜」って、用心深い性格のネオがどんな風に登場するのかを楽しみにしてくださいました。
「ん!? 驚き! 全然隠れようとしないし、ちゃんと待っててくれました。」
そしてネオが和子さんに言いました。
『和子さん、今もしかしたら僕が隠れる様子するかもって言ってたでしょ。
全然、今、僕おちついてるでしょ』ってね。
(コミュニケーターさんは、セッション前に自己紹介をされます。そして大抵の子は、もうスタート前から話をきいてたりするんですよ。特に親方は事前に前々から説明しているので、よくわかっているんです)。
まずは全体的にどうかを和子さんがきいてくださいました。
「お姉ちゃんて呼んでますね。今はお姉ちゃん。」
動物は勝手に名前つけて呼びますし、成長につれて呼び名が変わったりします。
ネオにとっては親方はまだお姉ちゃんですね(ブログ上は爺さんですけどね)。
ここからはネオの言葉ですよ。捏造してませんから、お断りしておきますね(笑)
「『お姉ちゃんはすっごく素晴らしい人なの! 優しくていつも・・・少なくとも僕にはいつも笑顔で、ここへ来られたことが、僕ちょっと信じられないくらいだ。ここは天国のようだ』と言うんです。ウワァーそれ素晴らしい!」
って最後は和子さんの感想。
はーもう胸いっぱいのルンルンのセッションスタートです。
(「いつも笑顔」って言いかけたネオが、「少なくとも僕にはいつも笑顔」って言い直しているところがウケる。よく分かってますね、がはははは)。
和子さんが続いて、「ではビクッとするのは何故なの?」ってきいてくださいました。
『捕まえられるかなって反応が頭の中に走る。
(略)
人間が近くに来ることは怖いと感じる。
僕としては、人間に捕まることと死ぬってことは同じように感じる。捕まえられたら死ぬって感じる。』
今までもちょっと出しして来ましたが、ネオの中では捕まる=死でした。
それは周りの捕まった猫たちが二度と帰って来なかったことや、うちに来る前の苦労した野良生活も関係していました。
(他にも実は過去においてものすごい目に遭っていたのですが、これはブログには書く予定がありませんのでご了承ください)。
ま、彼の中では捕まる=死なんです。
そしてネオは、親方と一緒に暮らした2年ちょっとの間(当時)で、親方を信じて信頼もしてくれているけど、自分の感情面での怖れと体の怖れがなくなった訳ではないので、これは理屈じゃないんだと言います。
そうね、そうね。
親方自身もネオから「気にしないで、これは体の癖みたいなものだから」と言われたことがあり、それを和子さんに言うと、「そうそう、おんなじこと言ってる。反応的に捕まえられたくない恐れはある、と言ってる。」って。
和子さんのセッションを手伝ってくれる頼もしいパートナー猫さんが、昔はとても触らせなかったけど、今は寝ているところをこっそり捕まえられるようになったことなど教えてくださったのですが、ネオはそのことも聞いていて、
『さっき和子さんの猫の話してたでしょ、僕も徐々にそうなっていくと思う』と言ってくれました。かわいい。
そしてネオは親方との暮らしについて、良いことかときかれると『うん。危ない外にはもう本当に行きたくないと思う』と言いました。
和子さんが見てくださった野良稼業はやはり苦労でしたし、他の猫ともあまりうまく馴染んでいませんでした。
ネオは私に「猫軍団がほんっとうに嫌だった!」って言ったことあります(笑)
ニャンキースみたいなのがきっとうろうろしてたんだね。
次に、かゆみの話と人間のご飯の時に逃げていく話、どちらも怖れが関係してそうなので、アブナクなさそうな話を先にしようって和子さんが吟味してくださり、食べ物の話をしようとしたら、「彼、話を変えてます」って。(笑えない話ですけど、可愛くてやはりわらっちゃう)。
『痒いことについては』ってネオが切り出しました。
つづく