時系列から言うと、主治医から電話がかかってきたのは、前述のきーちゃんとの会話より後です。
さて、先生からかかってきた電話はといいますと・・・
「S(街)に呼吸器の専門の先生がいらっしゃって、その先生だったら手術できます!」ですと〜!!
なんと〜〜!!!
まさかの展開!
主治医の先生は、さすがに親方を気の毒に思ってくださったのか、診療の合間を縫っていろいろと探してくださったようです。
親方は、キーちゃんの容体がかなり重症化してしまっていたので、「この状態でもまだ間に合いますか?」って何度もしつこく念を押しましたが、主治医は「間に合います!!」って断言してくださいました。
そして「今から来られますか」と言われたので、二つ返事で飛んで行きました。
主治医からまず見せられたのは、猫さんの「鼻咽頭ポリープ」についての論文。
この論文は、実はセンターでも最初に行った時に、お鼻のポリープの説明をする際に見せられたものです(キーちゃんのポリープは発現の仕方が違うとおっしゃっていましたが)。
さらに言いますと、ハナタケ博士であるわたくしが、2ヶ月も前に見つけていたものです。
でも、その先生のいらっしゃる病院はとっても遠いですし、当時の親方にしたら「診察を受ける」なんて発想にも上らず。
その論文を、今主治医は見つけて、その先生なら手術ができるとおっしゃるんです。
要はお鼻のスペシャリストですね(喉も肺も気管もですけど)。
ただしその病院は、精密検査の時に紹介されたけど遠くてやめた「獣医大学界の東大」よりも更に遠いんです。
でも、福岡とか北海道じゃないワケです。通える場所です。
もはや今のキーちゃんの容体からしたら、そこに賭けるしか方法がありません。
というか、
絶望の淵に突如現れた、燦然と輝く希望の光です!
資料を持ち帰り、しばし調べたり周りとも相談したのち、主治医に「お願いします」と言いました。
そのS専門医は、かかりつけのホームドクター経由でしか受診できません。専門部分を専門医が、その他の部分を主治医が担当する連携システムです。
早速Y主治医が連絡を取ってくださり、その後親方のアドレスにS専門医からメールが届きました。
ひードキドキ。
そこには、「鼻咽頭ポリープは、若いオスの猫ちゃんには比較的よく見られる症状で、手術した後の予後はいいです」って書かれていました(Y主治医が説明してくれたでしょうから、やっぱりキーちゃんは鼻咽頭ポリープの仲間なんだ〜と思いました)。
ジーザス!
もう泣けるほど安堵。歓喜。
予約も早い方がいいからって、1週間も経たない日にちで取れたのです。
それまでとにかくもって欲しい。
でも、キーちゃんの体力がもつうちに早く当日が来てほしい気持ちと、そんな遠くでの命がけの手術を迎えるのがコワイ気持ちの両方がありました(もし手術中に亡くなってしまうとしたら、キーちゃんとの日々があと数日ってことになるからです)。
S専門医のメールには、「なるべく冷やしてあげてください」とありました。
ポリープには冷やした方がいいのかと思いましたが、あとできいたら、呼吸器関連の問題の子にはその方が呼吸が楽なんだそうです。あっらー、それなら無理やりでも冷房の刑に処しておけばよかった・・・
とにかく、S専門医からのメールは優しくかつ心強く、本当に本当にこの展開は奇跡だと思いました。
どのくらい心が楽になったことか(費用問題は別として・笑)。
そしてそして、そのうちに、親方の親指の頭程も飛び出していたポリープの、外に出て伸び続けていた部分が、ぽろっと折れました。
体外ではそんなに成長できないからなのか、ステロイドを塗っていたせいなのかはわかりませんが、もちろんお鼻の中はパンパンにポリープがつまってはいるものの、ニョキッて飛び出た部分がとれただけでも、ちょっと見た目の悲惨さが薄れましたね。
そんな時に、前回アニマルコミュニケーションをしていただいたみゆさんのフォローセッションがありました(前回より短時間で、前回のセッション後のフォローアップをして頂ける)。
親方は、キーちゃんに、S専門医のところで治療することについてきいてみることにしました。
ドキドキ。