こちらの記事でご紹介した猫さんはお顔の悪性腫瘍との闘いだったので、お鼻が腫れてきてしまったことがありました。
その際、同じような体験をしたキーちゃんに、猫さんのご家族に何かアドバイスがあるか尋ねました(キーちゃんは悪性腫瘍ではありませんが、「悪魔のような病気」(by主治医)でした)。
思い切り息をさせてあげて。
これは、現実的に窓を開けて風の匂いなどを嗅がせてあげるということ以外に、彼の自由にさせてあげて、という意味です。
彼には酸素室もいらない、入院もいらない、今まで通り好きなように歩き回らせてあげてという意味です。
お鼻とかお顔のガンは、時にとっても痛いんだけど、それを乗り越えさせてくれるのが家族の愛や想いなんだ。
(人間家族の)努力はいらない。
ありのままを受け入れること。
(ご家族が心配しているこの先の)窒息とか餓死とか、そういうことはみんな、神様のおはからいを信じて、あまり今考えないこと。
僕からは以上です。
この猫さんは、自然のまま、ありのままに生きたい気持ちがとても強い(動物たちは基本そう)ので、ご家族も彼の意向に合わせ、無理のないできる限りのことまではするけれども、それ以上の治療は選択しないという、人間にとっては辛い決断をされました。
人間にとっては何もしないことが一番辛い。
何かをしてあげたくなるのが人情。
重い病気の家族がいた時、何もしないでただ見守るというのは大変な作業です。
ご家族がおっしゃいました。
何もしないを頑張る!
😭
キーちゃんは「努力はいらない」と言ったけど、人間からしたら、ありのまま見守るというのは相当の努力が必要なんですよね。
親方も、キーちゃんが最後肺炎で、毎晩大型犬のような咳をし続け、おこもりハウスの前にうず高く血痰を積んでいた時、もう食事が喉を通らない(あ、キーちゃんは胃ろうになっていたので、正しくはお腹に入れても戻してしまう)状態で覚悟はしていたにもかかわらず、お医者さんに駆け込めば何かしてもらえるのでないか、どこかでまだ手の施しようがあるのではないかと思ったことがありました。
その時、町医者では肺炎の子には抗生剤やステロイドを打って、酸素室に入れておくしかないと言われました。
「残念ながら医者は神様じゃないんで、出来ることが限られてる」と、文字どおり残念そうに言われました。
今思えば(今思わなくても)先生の仰ることは当たり前のことなんですけど、重篤の子を抱えている家族は、すがるような想いで「先生ならなんとかしてくれるんじゃないか」と思っちゃったりしちゃうんですよね。
わかっちゃいるけど、落胆するんですよね😭
親方もキーちゃんとの暮らしで多少なりとも成長したので、ねちゃんの時はもっとドーンと構えていられる予定で、そんなオロオロしないはず(多分嘘だけどww)。
でも、そういう体験があるので、ご家族の気持ちは痛いほどわかるのです。
そのあと、ねちゃんについてもついでに(笑)尋ねました。
キーちゃんのそれはこの日の出来事。