Love of Cats 猫たちからのギフト

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うーちゃん、旅立ち前の10日間は奇跡のかたまり 前編

Hさんからヒーリングのご依頼をいただいたとき、うーちゃんは11歳。

とてもしっかりした大人のハンサムガイさんという印象でした。

うーちゃんは2011年に水腎症で片腎を摘出、2018年には線維肉腫を発症しながらも、人間家族さんのご尽力もあり、うーちゃん自身の猫さん家族とともに、賑やかに楽しく暮らして来ました。

しかし、昨年秋頃から腹水や胸水がたまり、Hさんは、うーちゃんとの日々をより大切にしながら一緒に生きたい、そしてうーちゃんの想いも知りたいと思われご依頼くださったのでした。

うーちゃんは、最初はちょっと用心してなかなかお話ししてくれそうになかったので、ヒーリングを先にさせていただこうとすると、話し出してくれました。

僕はここまで十分頑張って来た。

お姉ちゃんの言いたいことはわかってる。

お姉ちゃんは一生懸命なんだ。

とても愛してくれる。

まっすぐ愛してくれる。

だからそれに合わせて付き合ってる。

でも、ちょっと限界がきたかな。

(体は)うん、しんどいんだ。

でもくじけたりしない。知ってるでしょう?

 

とても確かな眼差しで、落ち着いて力強く淡々と語ってくれたうーちゃんは、自分をしっかり持っている男の子らしい猫さんでした(男の子、ではなく、男、ですね)。

 

ヒーリングありがとう。

話すことも癒し。

お姉ちゃんが手を握ってくれたり撫でてくれるのも癒し。

僕は愛でお返ししてる。

 

うーちゃんは、肩の腫瘍の保護のために布製カラーをいつもつけていたのですが、そのカラーについてお聞きすると、

こんなもんついてて、楽なはずはない。(即答)

でもやむを得ないんでしょ。

うーちゃんには若い時の自分の姿や動きのイメージがあって、そういう風にしなやかに動きたいのに、カラーによって動きが制限されてしまうと感じていました。

猫らしく動けない。

でも必要なんでしょ〜。

 

親方は、もう少し薄くて軽いものに変えてもらうのが可能かお姉ちゃんに聞いてみるね、と言いながら、キーちゃんは薄くて軽くて透明で周りが見えるの使ってたよ(一時ですけど)、というと、

あー周りはもっと見ていたいね。

体のお手入れにもいつも邪魔が入る感じも気になっていましたが、自分が病気でそれが必要だからつけられているということは理解はしていました。

ただ体も痩せてきているので、大きなものをつけているのは少し負担ということもありました。 

カラーの交渉はお願いします。

可愛い🙂

 

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交渉お願いします

うーちゃんは、通院のことに関しても、旅立ちへの準備に入っているという自覚があり、本当ならば自然でいいという自分なりの想いがあるようでしたが、言ったら悪いと思って言わないようにしていました。

お姉ちゃんの気持ちはまっすぐわかるので、僕は応えたいと思っている。

お姉ちゃんに付き合ってる。

付き合ってあげたいんだ、お姉ちゃんの気がすむならね。

 

僕は十分生きたから、楽しかった、賑やかで。

ずいぶん心配もかけたね。

 

うーちゃんはとても大人で、魂的には全然苦しくはないので、肉体の病気は「儀式のようなもの」と割り切っていました。

魂の外側に肉体の覆いがあって、その部分が今病気、経年劣化みたいになっているというイメージを送ってきて、

その中の真の自分は苦しくないよ。

 

肉体の苦しさについては「まあこんなもんかな」とありのまま受け入れていました。

病院に行く行かないは、どっちでもいいんだ。

全部任せるんだ。

恩を返す。

感謝をしてるので、お姉ちゃんに体を委ねる、預ける。

 

うーちゃんは肉体と魂の区別をはっきりつけていて、体の不具合に関しては「好きにして」って達観しているところがあり、この世的な症状の苦痛などを客観視して傍観しているような感じでした。

 

だってもう大人だよ。

もうお姉ちゃんよりあっという間に先輩になったんだ。

先に旅立つのも先輩なんだよ。

 

(腎臓が一つしかないことについても)うん、助けてもらった。

でも特殊なことじゃないよ。

かたっぽだからどうってことない。

猫の病気は人間が作ってる(人間が病気を名付けてる)。

僕ら病気だと思って生きてない。

今そういう状態、とか、生まれ持ってただこうなってるてだけって思って生きてるので、この病気だから特別ってことはない。

他の猫と比べたこともないので、僕が弱いとか、他より弱いとかも考えたこともないし、

今この病気が、お姉ちゃんにとってはなんか次々と大変なことが起きたと思ってるかもしれないんだけど、

僕は当たり前として生きてるんだ。

病名は人がつけることだから。

生きてる過程でそうなったって訳だよ。

伝わるかな。

 

僕は家族を愛してる!

だから死に急ぎたいわけでもないし、この世を去るのは惜しいことだなと思うこともあるけど、

旅立ちの時は自分で決める。

その時は僕がお姉ちゃんにありがとうって言ってると思って。

僕が旅立つ時は、ありがとう、楽しかったって。

頭がぼーっとしちゃうこともあるし、胸がぜろぜろしちゃうこともある。

この世的に苦しい症状が出てるとうまく伝えられない時もあるし、自分もその苦しさに集中しちゃうから、

今こうして伝えられるときに伝えておく。

お姉ちゃんの申し込んでくれたタイミングが良かった。

 

お姉ちゃんには、僕が大人だってわかってほしい。

苦しみもね、別にあってもいいことなんだ。

それが生きるってこと。

生きて死ぬこと。

 

お姉ちゃん、僕にしがみつかないで大丈夫。

諦めて大丈夫。

すでに今が奇跡だからね。

一緒にここまでいられていることが奇跡だからね。

奇跡は毎日あるんだよ、日々あるんだよ、

神様や周り全てに感謝してね。

 

お胸の水はなくならない、たとえ処置してもまた漏れてくるとも言っていました。

そしてそれは「苦しくないはずはない。」とも。

体の調子は悪いんだよ、全体に。

 と当たり前のようにケロッと言って、「カラーのことよろしく」って念を押されました。

僕は生きたよ。

僕が旅立った後のお姉ちゃんがちょっと気にかかるけど、

でも家族がたくさんいるので大丈夫だと思っているよ。

お姉ちゃん、さよならいうとき、笑ってほしい。

お姉ちゃんの笑顔好きだよ。みんなが好きだよ。

お姉ちゃんは僕を忘れやしないよ。

だから僕の亡き後に、いろんな猫を可愛がって、僕のことを思い出さなくても大丈夫。

(お姉ちゃんが自分を思い出さずに他の子を可愛がっても、自分を忘れてないって知ってるから、そういうのは気にしないで可愛がって大丈夫って意味)。

 

僕は僕で楽しくやるから!

 

いろいろやってもいいけど、ただし僕の力を信じて

僕に任せてみてもうあれこれしないでいい)。

 

うーちゃんの言葉は、一つ一つが深みを帯びていますね。

 

Hさんより。

カラーはやっぱりかという感じです、仕方なく受け入れてる所も。

布製カラーは、左肩にある腫瘍の処置後に、すぐになめて欲しくないのでつけてます。
経鼻チューブを維持するにはあまり適してないようです。
きーちゃんのクリアファイルカラーも軽くていいですよね。

実は、親方とのACの後、自分で経鼻チューブを外しちゃいました!
病院には土曜日に行くので、土曜までチューブなし、カラーなしで過ごしてもらおうかなと。
幸い今週は自力でまだ食べるので。

親方に自分の意思を伝えたから、外しちゃえ!と思ったのかな。
外して満足げな画像をつけておきます。

うーちゃんは、私が思ってた以上に大人でしっかりしてるんですね!

日々の生活の中で、こんな風に考えてるかも?と何となく想像してましたが、こうしてご報告の文面を見て、確信に変わるところがあるので、感動です。 

「くじけたりしない」

の言葉にうーの忍耐強さと芯の強さを感じました。
今までそうやって乗り越えてきたのかと思いました。

病院にはやはり付き合ってくれてたんだなと(笑)

でも、それがうーなりのお返しだったんですね(泣)恩を感じてくれてるとは思ってませんでした。

うーちゃんが言う奇跡も納得です。

他の内臓じゃなく、2つある腎臓の1つにだけトラブルが起こったことも、線維肉腫が同じところに再発していたら、きっと今は生きてないと思います。

 

諦めて大丈夫と言われちゃうとは。

本来は飼い主が決めるべきなのに。

私のあきらめが悪いのを、うーはわかってるんでしょうね。

 

うーに任せて!は今週になってから

ひしひし感じます。

胸水で食欲なくしてから、もう、体にいいものより、好きなものを食べさせてあげようと昔食べてたものをあげたら、そこから息苦しいながらも、よく食べるんですよね。
食べたいときはおなかから声を出して「ごはん!ごはん持ってきて!」と鳴くんですよ。
よくそんな力があるなというぐらい。

経鼻チューブも、こんなん付けてる方が息苦しいわっ!って感じかな。

食べることは生きることだと思うので、うーが食べたいなら、食べたいものをあげることにしました。

 

まさに「僕に任せて!」です😭

うーちゃんはカラーもチューブもなく「猫らしく」生きることで、うーちゃんの力もより引き出されたんですね。

優しいお姉ちゃん、うーちゃんを心から大事に思われていますね。

うーちゃんの物語は後編に続きます。

 

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交渉成立!

 

食べることは生きること!

loveofcats.hatenablog.com

 

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