今日は我慢強く愛情溢れるきなこさんのお話を。
数日に亘りお話させていただきましたので、編集はしておりますがそれでも長くなってしまいました。
シニア猫のきなこさんは、子猫の時から一緒に暮らしていたNさんがご結婚され、その後イギリスに渡られることになった為、Nさんのお母様とお二人暮らしとなりました。
Nさんはきなこさんの年齢や体調を考えて、日本に残される選択をされたのです。
Nさんはきなこさんの年齢や体調を考えて、日本に残される選択をされたのです。
そのきなこさん、昨年、お母様がご家族の事情で遠方にお手伝いに行かれた時には、一緒に一時お引越し。
小さなお子さんもいる慣れない環境で体調を崩された際に、親方にヒーリングをご依頼いただきました。
その後無事に元のおうちに戻られ、再びお母様との静かな時間を取り戻されていましたが、昨年末に末期の腎不全と診断されてしまいました。
遠く離れたNさんが、きなこさんにしてあげられることとして選択してくださったヒーリング。
もちろん、きなこさんの声を聴きたい、きなこさんが望むことを知りたいという想いもあってのことで、今までで一番楽しかったこと、生きているうちにしたいこと、そして悲しかったこともきいてほしいとおっしゃいました。
もちろん、きなこさんの声を聴きたい、きなこさんが望むことを知りたいという想いもあってのことで、今までで一番楽しかったこと、生きているうちにしたいこと、そして悲しかったこともきいてほしいとおっしゃいました。
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きなこさんは、Nさんがお礼を伝えたいってことは「改めて言わなくてもわかってる」とおっしゃいました。
今まで一番楽しかったことは、「みんなの側にいられたこと。」
このご家族のもとで毎日幸せだったこと、長い人生の間には色々状況が変わることもあったけど、自分が大事にされているのもわかるし、また自分も皆さんのことを大事にしてきたことを教えてくれました。
Nさんが遠く離れている状況は受け止めていましたが、受け止めている気持ちの中には、「だって他にどうしようもなかった」という当時の思いも含まれていました。
すぐに会えない距離の場所ってことはわかっていたきなこさんですが、当時は「なんか置いていかれたのかな」って思った時もあったそうです。
「でも違うんだ、事情があるんだってわかった」ってきなこさん。
後から伺うと、最初に帰国した時、きなこさんはちょっと怒っていたそうです。
でもその後のご帰国の際は、また普通に出迎えてくれるようになったそうです。
「いつも我慢してくれてありがとう、子供が生まれた時とかいつもきなこさんが支えだったんだって」とNさんからの想いをお伝えすると、
「あらそう? 私は普通にしてただけ」と、さらっと。
生きてるうちにしたいことは、「Nさんに会いたいこと」。
でもNさんが遠いのも分かっているので、Nさんが負担にされないように「聞かれたから答えただけよ」とも。
人間の巣立った娘が離れているみたいな感覚に近いといいますか、全て分かって受け入れている、そんなきなこさんなのです。
また、Nさんにとっては、きなこさんが「会いたい」と思っているとわかることが大事だったとのこと。
「会いたいと思っているってわかるのとわからないのとでは、Nちゃんの気持ちが違うでしょ?
よけい悲しくさせたかもしれないけど、 会いたいって思ってるって知るのは良いと思ったから」
Nさんが会いたがってるのを知っているきなこさんは、
きなこさんは、Nさんのお母様もいてくれてるし大丈夫、お母様との時間も大切なのって教えてくれました。まだ小さかった時、Nさんと二人で暮らした時間を「楽しかったねぇ」と大切に思い返していたきなこさんですが、その他に楽しかったのはお母様との生活。
どうやらお母様とは二人だけの秘密の会話があるみたいで、お母様へ「二人の内緒話、二人の秘密を思い出してね」っておっしゃっていました。
「今回のこと(病気)も、できるだけお母さんに迷惑かけたくない。」
「ありがとう。私を受け入れてくれてありがとう。
できるだけご迷惑にならないようにしたつもりだし、 お母さんとは友達みたいだった。ありがとう。」
一時引越しの時に大変な思いをされたことも、できるだけお母さんに協力したかったから、と、我ながら頑張ったことを誇りに思っていらっしゃいました。
皆さんがきなこさんを誇りに思ってるね、と言うと、「そーお?」ってこれまたさらっと。
きなこさんにとっては、家族だから協力するのは当たり前なのです。
「猫にそんなこと聞くのは愚か。」(きっぱり)
「そんなこといちいち振り返ったりしない。嫌なこといつまでも思い返すなんて人間くらい。」(ひ〜人間として反省)
きなこさんは、Nさんが知らない、Nさんと離れている時間も、一人の時もいつも楽しんでいたそうです。
「 体が元気で飛んだり跳ねたり、活力がある時代っていうのは楽しい。 生き物はね。」
きなこさんは、「Nちゃんを支えるために来たのよ」って教えてくれました。
Nさんを支えてきたきなこさんの、そのお役目が終わろうとしています。
Nさんに伝えるね、というと、こう言われました。
「ありがとう、私の娘。
気にかけてくれてありがとう。」
きなこさんはいつしかNさんをはるかに超え、娘を見守る気持ちでいらしたようです。
さぞかしお母様とお話が合ったことでしょう。
お体の状態としては、おそらく毛細血管とか末梢の方に血液があまりいっていないからなのか、手足、特に下半身、下肢が冷えるみたいなので、お母様に温かくしていただき、 さらにそっとさすってもらえると嬉しいようなのでした。
早速母に伝えてます、母によると上半身より下半身の痩せ方が著しいらしいとのこと。
すでにペット用暖房マットの上にブランケットを敷いて、その上で暖まっているようです。
「(体の調子は)すこぶる良いとは言えない。 年取って来たらみんなわかる。」
「 (今の状況は)自然の姿だから心配しないで。」Nさんからの「感謝を伝えたいし、 どんなに愛してるかどんなに大事に思ってるか、 離れて寂しく思ってることを伝えたい」というお言葉には、
「何度も聞いた。そんなに思わなくてもいいのよ。
必然というか、 当たり前な感じで今の形になってるから。
お母さんとの生活も楽しい。静かで穏やかな暮らしが合ってるの。」
そして、きなこさんよりNさんへ、
「あなたは、自慢の娘。
(私に)可愛気がないみたいなとこがあったかもしれないけど( 甘甘に甘えるTheキャワユイ猫みたいな猫ではなかったかもしれないけど ってニュアンス)、
私たち、うまくやったよねぇ?
Nちゃんはお姉ちゃんだったけど、 いつしか私がお姉ちゃんみたいになって、 子供たちができた頃から私が見守ってた。」
このイギリスと日本という距離、 肉体がなくなったら逆に飛んでいけるねえって親方が言ったら、
「肉体があったって行けるよ。思えば行けるよ。」(あ、すみません、恥ずかしい、そうです、きなこさんが正しい!)
「後悔ないように生きなさい。しっかり生きて。」
きなこさんは持って来た体のギリギリまで頑張ったから悔いはない とおっしゃいました。
そして「私にはたくさんの子供がいるの」 って嬉しそうでした。
Nさんのことと、 Nさんのお子さんたちもきなこさんの子供なんだそうです!
そして自分は寂しくないとおっしゃいました。
同志みたいなお母さんが側にいてくださるし、お母様がきなこさんを預かられた時にされた覚悟と同じで、自分も「 こうなることはわかってた」って(自分の最後にNさんがいないかもしれないこと)。
「Nちゃん、ありがとう。
また会える。また会おう。泣かないで。
その時その時でいっぱい愛したんだから、それでいいじゃない。」
そして最後はお母様に。
「あともうちょっとよろしくね。(自分の最期のこと) よろしくね」ってお願いされていました。
ヒーリングの最中はとてつもない光に包まれていたのですが、なんときなこさん、途中で「私はもういいの」って辞退してこられました。
ヒーリングしないでいいっておっしゃるのです。
「私はもういいの。必要ないの。私より若い子にしてあげて。」
Nさんが自分のためにヒーリングをお願いしてくれた気持ちには感謝しつつ、「治ると思わないでね」って釘も刺されました(笑)。
体が少しでも楽になればのヒーリングよ、少しでも楽に体のない状態へ移行できるようにでもあるよって親方がいうと、「それはもう神様にお任せなので大丈夫」って。
「体のしんどさと心は切り離されている」っておっしゃいました。
きなこさんは、この後危篤になられました。
緊急のヒーリングはさせていただきましたが、Nさんとのご連絡には時差があるので、もう間に合わないかなと思いながらでした。
でもなんと再び持ちなおされ、少しスープを飲まれるようにまでご復活。
頑張り屋さんで、Nさんとのビデオ通話にも反応されていたきなこさん、Nさんの心の準備が整うのを待っていらしたのでしょう。
そして数日後、静かに、その愛らしい肉体をさらりと脱ぎ捨てられたのでした。
最後まできなこさんらしく。
母にきなこからのメッセージを伝えました。
その通りで、本当に人間より理解していると。
母が具合悪い時は、いつも離れずにトイレでも側に付いてくれていたそうです。
協力してくれていたと言ってました。亡くなるのは仕方ないのですが、向き合う辛さは計り知れません。
自分はペットロスになるな?とさえ思っていました。
でも親方さんからメッセージを頂き、涙が出ましたが気持ちがスッキリし、きなこの最期を受け入れる心の準備が出来てきまし た。
ヒーリングとACありがとうございました。
わたしもきなこが腎不全の末期と聞いて、メッセージを聞けて、さらに1週間持ってくれて。
気持ちも受け入れるだけの時間をもらえました。
やっぱり寂しくはありますが、きなこに感謝と敬意を払って祈りたいと思います。
素晴らしい時間を過ごさせてもらってありがとう。と。
Nさん、お母様、きなこさんとのご縁に感謝します。