ネオのおハゲ問題のお話がまだあるのですが、そちらは後回しにして少しネオのことを。
ネオは内気で慎重で物静かな男の子です。
運動量は少なく、ご飯と寝ることが大好きです。
カメラは怖いのでいろんなシーンが撮れません。
今後もあまり代わり映えのしない写真しか載せられないと思います。
ものすごく可愛いお顔とか、遊んでるところとか、全然撮れません。
安全地帯ではスーパー甘えっ子で親方の足フェチですが、安全地帯以外で会うと未だにビクッて小走りに逃げたりします(笑)。
今でもほとんど入ったことのない部屋もありますし(まるで親方の家が豪邸でお部屋がいくつもあるみたい)、洗面所やお風呂場も数えるくらいしか冒険してませんし、押入れの上の段はネオの寝床になっていますが、下の段は今まで2回しか入ったところを見たことはありません。クローゼットが開いていても入りませんよ。
テーブルも台所のカウンターも乗ったことはありませんし、押入れの天袋につけた猫ステップは全く使わないので取り外しました。
留守中に制覇しているかはわかりませんが、どうもそれもなさそうです。
そんなネオも、この3年の間に安全地帯を徐々に広げていますし、逃げるスピードが落ちています(笑)。
ネオの「びくっ」はからだのクセみたいなものなのです。
というのは、ネオの記憶にはオソロシイ体験が染みついているので、考えるより先にからだが反応してしまうのです。
なので、ネオのペースでいいよって言ってます。
でも時々抱っこされてみませんかと交渉します。
「僕のペースでいいって言ったじゃん」と言われます(笑)。
ネオには時間がたっぷりあって、だからスローペースなんだと信じています。
キーちゃんには時間がなかったので、ギュギュギュと濃密。
ネオはゆったりと穏やかに。
ネオがお外にいた時、ネオの寝床を把握してからは、行き帰りにいつもネオの様子をチェックしてました。
ご飯を食べては寝に行き、朝見ても寝ていて、夜見ても寝ていました。
えー猫なのに、夜も寝てる!って思ったくらい寝ていたい子でした。
奥まったアパートのバイク置き場のバイクの座面を寝場所の一つにしていましたが(からだにフィットするカーブもあるもんね)、数十メートル先から人が近づくだけですっ飛んで逃げていました。
あの怖がりで寝るの大好きな子が、いつも緊張状態で心休まる暇がなかったと思います。
お外で生きていくのは極めて向いていない性格でした。
我が家にきてくれた時、初日はトイレをしてもらうためにもケージに入ってもらったのですが、その日からお腹出して一日中寝ていました。
怖がりだけど「ここは安全」というのが分かっていて、「まだまだ何もかも怖いけどここではぐっすり寝られる」って姿が愛おしかったです。
最初はお外の緊張や病院の疲れが出て寝てるんだと思ってましたけど、今もだいたいいつも寝ています(笑)。
寝るのが大好きなんです。
あ、ちなみにケージは、トイレで一回ちっこできた後はドアオープンであっという間にお役御免・・・
怖がりでもご飯は私の手からでも食べられました。
怖いけど、でもこの人怖くない人って分かっていてくれている証しで、それは嬉しかったですね。
だって一応自分で来るって決心してカゴに入ってくれたんですからね。
そんなネオ、実は「猫の自閉症かな」って1回思ったことがあるくらいの内気さでした。
お外での交流の時のことを思えば自閉症ではないのは明らかでしたが、そう思ったことがあるくらいでした。
病院の先生はネオが暴れたりシャーシャーしないので「すぐ慣れると思うよ〜」って言っていましたが、看護師さんは「なんだか尋常じゃなく大人しすぎるのが心配・・・」って言っていて、まさにそっちが的中でした。
病院でのネオは、恐怖のあまりシャーシャーとか暴れるとかはもちろんできない。できるのは震えながら小さくうなるだけか、自分は透明になって誰からも見えていないと縮こまって、息を殺してこの恐怖をやり過ごすことでした。
ネオは恐怖のあまりもうニャン生は終わったと思ったけど、でもご飯ももらえて、あれれお迎えも来たし、どうやらニャン生は終わってなかった・・・という状態で退院しました。
つづく