Love of Cats 猫たちからのギフト

猫の難病、闘病、健康、フード、自然のサプリなどのアニマルケア、時々お馬&磯の魚たち

一生飼ってくださるのも愛情、飼う前に一生飼えるかをご自身に問うのも愛情

その頃、親方の家の席が一つ空いたってことがネコネコネットワークですみやかに地域の猫たちに伝わったらしく、あっという間に次席候補の皆様がやたら登場するようになりました。

今までたまにしか会わなかった地域猫さんに、親子でもう毎日会う、とかね。

今までいなかった場所に猫さんが住み着く、とかね。

やたら現れるんですよ。

いやその情報の速さたるや!

 

でもさすがにまだ早い、まだ心の準備は出来ていない、と彼らとは交流だけしながらも(ご飯をあげてくれる人もいるので)、交流を心の慰めにしつつ、ただし今子猫は来ないで(子猫だと待ったなしで引き受けないとならないでしょ)、子猫方面には目を瞑りますと宣言しながら歩いていました(笑)。

 

親方はキーちゃんのかわいいかわいい魂がしばらく天国でゆっくりゆっくりお休みして、また親方の元に戻ってきてくれるまでの間、他の子を迎えるつもりでおりました。

そしていつかキーちゃんが戻ってきたら、多頭で迎えるつもりでした(長期計画・笑)。

新しい子は留守番が寂しくないようにきょうだい猫もいいな、きょうだいなら「ハリス」と「ロッド」にしようかな。「ダイワ」と「シマノ」にしようかな、「チヌ」と「グレ」にしようかな、などとワケーノやワカクネーノと冗談言ったり(通じなくてもスルーしてください)、名前を夢想しては心慰めてました。

 

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僕は永遠のキビナゴだよ


そして、まだ迎えるつもりではない本気出していない状態で、里親掲示板の猫ちゃんとかも覗いてみました。

どうしても茶トラに目が行きます。

いやむしろ、茶トラしか見えない。

茶トラが世界で一番かわいく見えます。

あ、親方のうちは代々茶トラ以外の猫さんが続いて(ちょっちゃんが初の茶トラ)、猫様のかわいさに特定の柄や色で甲乙はつけていなかったのですが、でももう茶トラしか見えないって状態でしたね。

ただ里親の条件って厳しいしいろいろコムズカシイんで(語弊があったらすみませぬ)、自然邂逅を希望していましたよ。

 

そんなある日、ある市のセンターのサイトの、おびえきっている若い茶トラに目が留まりました。

気になるので時々サイトを覗いていました。

その子は、他の子猫の貰い手がつく中、いつも残っています。

何か理由があるのかな。

きくだけきいてみよう。

5月の半ばになっていました。

 

センターの茶トラさん、名前を茶の助と言います。

問い合わせたところ、茶の助はエイズ陽性でした。

今ならね、エイズくらいって思えるんだと思いますが、経済的にも精神的にもド派手にパンチドランカーだった親方には、初めから病気のリスクの可能性が高い子を家族にすることに迷いがありました。

もちろんエイズでも発症せずに長生きする子はいっぱいいますし、エイズじゃなかろうと病気になる子はいっぱいいます。

でも、職場に散々迷惑かけて闘病したばかりで、また闘病というわけにもいかないし、何より病気に対してもう満腹すぎる程満腹だった訳で。

お金も出払っちゃった訳で・・・。

みんなにも「今の親方がその子を引き取れないからといって、誰も責めないよ」と言われました。

迷うね〜。

迷いに迷ったね〜。

センターの人に事情を告げると、ものすごく心温まるメールがかえってきました。

お心を痛めてくださったご様子、茶の助に代わり、お礼申し上げます。

一生飼ってくださるのも愛情、飼う前に一生飼えるかをご自身に問うのも、それに勝る愛情だと思います。

無理して飼って、やがて飼えなくなってしまうことより、どれだけその子のことを思ってくださったかのか。

ペットショップで容易に動物の買えるこの時代に、親方のような方が一人でも多くなるよう願ってやみません。

茶の助の新しい家族を見つけられるよう、センター一同頑張ります。

 

今読んでも泣ける。

もちろん、ひとたび家族にすると決めたら、途中で放り出す事なんてしやしませんよ。

ありえませんけんね。

動物と家族になるって決心したら、それは丸ごとじゃ、丸ごと引き受け、丸ごと愛するのじゃ。

でも、思い通りにならないから手放すって人も山ほどいますからね・・・

センターの方はそういう人が持ち込む子を山ほどみてらっしゃるので、余計そう思われたんでしょう。

なんていいセンターなんだ。

 

当時は知らなかったんですが、最近、たまたま職場の猫友がこのセンターから可愛いミケの子猫を家族にされて、このセンターが今は殺処分ゼロだって昨日知りました。

イムリー。

殺処分ゼロの背景には、ボランティアさんのさらなる負担があることもわかっていますので、諸手を挙げて喜んでいいのかはわかりませんが、やっぱり心からそうあってほしいと無責任にも思えちゃうなぁ・・・・

すみません、昭和の無責任ヒヨコです。スイスイスイダララッターです。ちょっと旧すぎますね。

 

ちなみに、市外の人(親方)はボランティアさんを通さないとだめだそうで、茶の助の場合は、どんなに親方が勇んでも、ボラさん相手なら門前払いされましたわ(笑)。

 

 

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ん?このお尻は・・・ぼくですか?



茶の助は親方のあしなが甥っ子❤️

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