キーちゃんは有名猫だったので、彼の訃報は一気に拡まりました。
職場でも皆さんが慰めたり素敵な言葉をかけてくれます。
かえって泣けたりもするんですけどね。
まぁとにかく、それぞれの方々のお気持ちがありがたかったことは確かです。
親方は日常生活に支障をきたすような廃人となった訳でもありませんし、うつ状態に陥った訳でもありませず、職場では相変わらず天使のようにニコニコと(嘘)社会生活を送っておりましたが、その実、ハートの半分がもがれたような思いでいました。
もし羽があったなら、片翼もがれて飛べなくなった感じでしょう。
家ではもちろん何を見てもキーちゃんとの思い出が蘇りますし(泣ける)、道を歩いていてもキーちゃんを思い出しますし(泣ける)、スーパーのペットコーナーを横切るだけでも涙が出ます。
出ますでしょ、それって至極普通のことだと思っています。
だって家族を亡くしたんですもーん。
相棒を亡くしたんですもーん。
でもそれをありきたりに「ペットロス」というのであれば、そうでしょう、そうでしょう、どうぞそうお呼びください。
親方は声を大にして叫びますとも。
「キーちゃんロスです!」とね(笑)
でも一方で、もうキーちゃんに留守番してもらう必要がないので、身軽になったキーちゃんはどこでも一緒についてこられるんです。
よく親方は、自分の胸が鳩時計のようにパカって扉が開いて、その中にキーちゃんがこぽって収まって一緒に出かけている感覚になりました。
なので「携帯できるキーちゃん=携帯キーちゃん」と言っていました。
親方の看病縛りがなくなったので、キーちゃんの弔い合戦(?)で久々に3人で磯に繰り出した時も、キーちゃんを胸に抱えて行きました。
ワイワイ言いながらのドライブも楽しい。仕掛けの作り方を忘れかけていたのをワイワイ思い出しながら作るのも楽しい。海に立つのは本当に気持ちいい。
でも磯に立ちながら、偏光サングラスの奥で涙は滲みました。
もうキーちゃんの「ちっこ問題」を気にして早く帰ることもないですし、いの一番にお魚を待っていることもない…と思ったら即泣けるんです。
その日はサメの仲良しカップルが湾奥まで入ってきて、しばーらくダンスを見せてくれました。
サメが来るとお魚たちが姿を消すので釣り人から疎まれるのですが、親方大興奮。
みんなが早く去れ〜って眺めている間、親方は胸ときめかせて見物していました。
なんとも可愛く楽しそうでねえ。磯でサメに逢ったのも初めてでしたし、嬉しかったな〜。
心慰められました。
るんるんしている二人↓
この時期は写真や動画を見るのも辛い時期ですよね。
でもキーちゃんデータを一枚でも失ってはいけないので、PCに移して、さらにメモリ二本用意して(慎重・笑)、プリントアウトしてアルバムを作りました。
壁には学校で遠足の写真が張り出されるようなフォトポケットで、キーちゃんの写真を飾りました。
キーちゃんロス記事、あとちょっとつづく