あけましておめでとうございます。
新年早々から闘病の話で申し訳ないのですが、続きを書いてしまいます。
輿に揺られてキー王子が到着した病院は、明るいベテラン看護師さんと、若目の男性の先生の病院でした。
キーちゃんは、ぐったりしながらも、発作的なことは落ち着いていた為、一通り診てくださった後、点滴で水分補給と吐き気止めを入れる処置のみ。
この看護師さん、「針が刺さるときに気がそがれてると痛くないから」と言って、キーちゃんの頭をぐしゃぐしゃに撫でながら、「わ〜可愛いね〜」とか散々騒いでくれたのが印象的でした。
で、点滴をしている間、いろいろとお薬の話をする。
おそらく副作用で戻すとしたら、抗生物質でしょうね、と。まあ、世の常識というか、病院でもらうお薬情報には必ずと言っていいほど書いてありますよね。
でもキーちゃんは今までお薬で戻したことなかったんで、油断していました(涙)
そして、キーちゃんの鼻づまりがかなりひどいので、やはりお薬は飲んだ方がいいから、違う抗生物質(戻しにくい方)を出しておきますね、とのこと。
そして、先生のアドバイスで、まず抗生物質だけを与えてみて、それが大丈夫だったら抗ヒスタミン薬をあげてください、と。
猫風邪ご経験者の方、鼻炎持ちの方はおなじみと思いますが、猫さんのお鼻の中って、メッシュ状のヒダヒダがいっぱい複雑にあって、それが外部からの異物やウィルスの侵入を防いでくれるんですが、そのヒダヒダがいっぱいあるがために、一度中に入った菌やらウィルスやらが外に出にくくなってしまい、猫風邪や鼻炎が長引いてしまうのです(すごくざっくりした説明)。
鼻炎侮るなかれ、で、鼻炎が悪化すれば食欲が落ち、ひいては命を落とすことも・・・なんてことすら言われますよね。
なので親方も、何としても今の内に鼻炎をおさめたかった思いはありました。
ところで、鼻炎の猫さんの食欲が落ちるのって、ニオイがかげなくなるからっていうのが通説ですよね。
でも、この後に出会う呼吸器の専門の先生のよると、ニオイを感じ取る場所はもっと上にあって、わずかでも空気が入ればニオイは感じているそうです。
ただ、人間でも鼻をつまんで唾を飲み込んだり、ご飯を食べてみるとわかると思いますが、特に口呼吸を通常しない猫さんにとって、鼻が詰まっている時にご飯を食べることはイコール窒息で、それが苦しくてご飯を食べなくなってしまうんだとか。
確かに、鼻つまんだら唾飲むのさえ苦しいですもんね。
ほ〜、この説は初耳で新鮮でした。確かにね。
話それましたが、キーちゃんは無事お家に帰り、ぐったりと寝込みました。やれやれ、散々な目に遭ってしまったね。
翌日もぐったり寝ていたけど、少しずつご飯も食べられるようになり、1週間くらい経って体力の回復を待ってから、いよいよ新しいお薬をあげることに・・・
ヒー怖いよ〜。祈るような気持ち。
でも頂いた抗生物質は、以前も飲んだことがある薬なので、大丈夫なんではないかと思いつつ(アレルギーになる場合は、以前飲んだことがある薬で出るんですけどね)・・・
まず抗生物質を。
前回異変が起きた2時間以上がはるかに過ぎても、何も起こらない。は〜よかった〜。
仕事などの関係で、薬をあげるのが午後になってしまったものの、異変が起きたら獣医さんに駆け込める時間にお試ししてましたが、抗生物資がクリアできたらほぼ心配はいらないと言われていた抗ヒスタミンをあげたのは、夜になってからでした。
これも2時間程経って、ホッと一安心して寝ようとしていた頃・・・・来ましたね、例のアレが(涙)
あの悪夢のような発作がまた始まったんです!!!
ものすごくかわいそうで、とてつもないショックでしたけど、もう夜中だし、2回目となれば親方も腹をくくって、発作が収まるのをひたすらひたすら待つのみ。
嵐が過ぎ去ったのは、明け方近くなってからでしたね。
悪夢再び、本当にかわいそうなことをしました。
でも、この経験、決して無駄ではありませんでした。
この数ヶ月後、キーちゃんは「大一番」のような大きな手術をすることになるのですが、その時合わない薬を使われてたら大変なことになっていたけれど、事前にこれが合わないとか、薬に弱い子ですって情報を先生に告げることができたんですもの。
まだ体力もあって、元気な時にこの体験をしたことで、瀕死の時にピンチを避けることができたと信じています。