Love of Cats 猫たちからのギフト

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慣れないからやっぱりお外に返したい! ハナちゃんのケースその2

続けて更新します。

 

ところが!1週間もしないうちに、ボランティアさんを通して、「鳴くし、ご飯も食べないし、慣れないから、やはり元いた場所に返して、おねえに面倒を見てもらいたい」と言って来たそうです。

何しろボランティアさんが間に入っているので、ボランティアさんの「指導」で、猫は慣れるまでケージで飼いましょうって言われているんで、ケージに閉じ込めっきりだそうです。

最近よくある「ご指導」ですが、慣れるまでは何ヶ月でもケージで飼いましょうって主義なんです、そのボラさんは。

そのボラさんは、誇らしげに、どんなにかわいそうでも出しちゃダメ、閉じ込めっぱなしにしておくことが慣れるための方法って言っていました。

親方が会った時も、そうやって、ご自分が次々保護した子を何ヶ月でも閉じ込めてる話をされてましたよ。

 

親方は一部の世界を敵に回すかもしれませんが、その方針には完全に断固反対です。

猫さんは自由を好む生き物です。しかもずっとずっとお外で暮らしていたんですよ?

ケージに入れるのは、例えば最初、おうちの環境を猫さんが観察できるように、とか、

先住猫さんがいて、まず徐々に慣れてもらうように、とか、

子猫ちゃんが来たての場合とか、

ケースによりますが、慣れていくための段階的なステップや、来客時の避難先などに使うにせよ、慣れなければ1年でもケージに入れておけって方針は、やっぱり違うと思います、個人的には。

 

そんなにずっと閉じ込めておくよりも、一部のお部屋をまず猫さん用に開放するとかして、その中で猫さんが自由に隠れられる場所を見つけられるようにしたり、そういうスペースを作ってあげてください〜、そして開放スペースを徐々に広げていけばいいんです。

でも熱く語るのは控えて、おねえの話に戻します(もう語っちゃった?)。

 

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僕には基地がいっぱいあったよ

 

でね、おねえはもちろん憤りましたさ。

「冗談じゃない!今までお外にいた猫を、ケージに閉じ込めっぱなしにして、それで心を開くと思ってんのか!

自分が望んで家族にした猫なら、お金をいくら注ぎ込もうと、その子がいやすい環境にしつらえ直して、どんなに時間がかかっても一生面倒見る覚悟ってぇモンが必要なんだ!

おまけに、元いた場所に戻したい? 

ハァ? 冗談はよしこさん。私は面倒見ないよ。ご近所にだって『今までご迷惑をおかけしましたが、ハナちゃんはついに人様にもらわれて行きました』て挨拶して回ったんだ(←おねえにとってはここも結構大きなポイント)。

元いた場所に戻すなんて、虐待だよっ! 戻したら虐待で訴えてやるって言っておやり!」

と言ってやったそうです。

おねえは江戸っ子ですな。

おねえは「私だって一生面倒見ようと思って可愛がっていた子だったけど、お外の生活は事故や病気、寒さや雨が心配で、やっと幸せになると思って手放したんだ、毎日寂しさを感じながら暮らしていたのに!」という忸怩たる思いもお持ちでしたし、ご近所で肩身の狭い思いをして来たこともあるので、また戻されちゃたまらないってニンゲン都合もあったんです。

でもおねえは、ハナちゃんが今まで好きだったカリカリの銘柄も教えて、それをどうあげたらいいかも、ボランティアさんを通して教えてあげたと言ってました。

 

ここで気になるのは、ハナちゃんの気持ちがずっと置き去りのことです(涙)

おねえが拒絶した気持ちも、おねえの事情(ここでは書いていない)があるのでわかるのですが、私が心配したのは、ハナちゃんが別の場所で捨てられていないかってことです。

缶詰を缶のままあげるって、猫さんが直接食べて、縁のところなめたら舌が切れるかもしれないことはそっちのけですよね。今ってフタがシールではがせるプラスチック容器?のウェットだってあるのに。

それに何より、缶詰の缶は後始末に来られないという・・・

どうしてもって引き取って、やっぱり返しますってすぐに言って来られたことに現れているように、先のことや猫さんのことに思い至るより前に、もし自分の感情で動かれる方だとしたら、それが一番心配です。

その後音沙汰がないそうなんで、おねえは「きっとなんとか飼ってるんじゃない?」と自分でもそう思おうとしているみたいでした。

 

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ハナちゃんも、こんな隠れ家もらったかな

 

親方は、ハナちゃんがいた場所を通るたびに、ハナちゃんの姿がもう見えない通りを通るたびに、ハナちゃん、今どうしてるかな、どんな気持ちかなっていつも思います。

そして、もし、そういうお役目を持って来た子だとしても、切ない物語だなって思っちゃうんです。

お外にさえ出されていなければ、そのうち新しい女性にもいつしか慣れて、愛し愛されるでしょう・・・幸せに暮らしてくれていることを願ってやみません。

 

で、長くって申し訳ないんですけど、親方の中で疑問なのは、ボランティアさんです・・・

このボランティアさんがどういう方なのかは割愛しますが、新しい女性が猫さんのことに精通していなかったとしても、ボランティアさんが、7、8年もお外にいた警戒心の強い子をお家に入れるってことはどういうことなのかを、お伝えになるべきだったように思えます。

その説明もなしに、覚悟も説かずに、おいそれと女性の希望を叶えた挙句、「やっぱり返します」って言って来たからって、それをそのままホイホイとおねえに言いに来られるって・・・・?

 

個人攻撃とか批判をしているのではないんです。誰にも悪意がある訳でもないですし。

ただ、ニンゲンの一方的な都合で運命を左右されてしまったハナちゃんみたいな子が、減るといいなって思うんです。


そのためには、猫さんのことをもっと理解し、猫さんのことにも思いを馳せることは必要かなって。

だから、この記事を書きました↓。

loveofcats.hatenablog.com

 

ご参考に

www.nekobu.com