オーガニックのネズミが完全食とおっしゃるチョッちゃんのお医者さんによると、ハツがいいらしいんですよ。なのでたまーに、豚さんのハツを茹でてあげたりします(オーガニックのネズミはあげられないんで)。
でもネオは歯があまりないので、かたいものがあまり噛めないので(涙)小さくちぎってあげます。
最初の茹でたてはそれだけで食べますけど、あとは小さく刻んでウェットと混ぜてしまいますのよ。チュールとかであえてもいいですね。
「猫さんの好みは子猫の時に食べたもので決まるので、小さい時からできるだけ色々あげるようにしましょう」ってよく言われます。
実際そういう側面はとっても大きいとは思いますが、それだけでもない気もするんですよね。大人になってからも好みって変わるし、初めて出会った食材も本能的に「いける!」って大好きになることもあると思います。
でも、小さい頃に「食べられるもの」を沢山認識しておくのが大事なのでしょうね。
とはいえ、小さい時から一緒にいられるとは限らないので、小さい時から一緒にいられる方はラッキーですよね〜。
ま、とにかく、いろいろなものが食べられるのは、病気になった時の強みになりますので、それに越したことはないです。
それから、結石になったり、肛門腺が詰まるのがカリカリに起因する場合があるといっても、カリカリが悪者な訳ではありません。
良質なカリカリは沢山ありますし、カリカリをよく食べていると歯が丈夫でいられて、猫又さん(ご長寿さん)になれている方もいらっしゃいます(おめでとうぎょざいます!羨ましい!)。
何より夏場のお留守番なんかは、カリカリじゃないとフードが腐ってしまいます。
なのでカリカリが食べられることは大事なことです。
逆にウェットが多いと、お口の細菌が繁殖しやすくなりますので、歯周病の原因にもなりますしね。
ネオはウェット大好きな上に、歯が抜けているので(涙)、あれこれ吟味して、こちらをあげています↓
ただカリカリが多いと、水分摂取量が減ってしまって、病気のもとになることがあります。
カリカリ以外のもの=ウェットや生のお魚やゆでたお肉などは、それ自体の水分含有量が多いので、フードから水分を補えるという利点もあります。
飲水を促すために塩分濃い目に設定しているカリカリもありますが、猫さんはもともと砂漠の生き物だったもので、お水をそんなに飲まなくて良い様に生きていて、そのためにとっても濃いチッコを出します。
だもんで、泌尿器系のトラブルがあったりするのですよね。
その辺りはお水の話の時にでも。
置き餌か、置き餌しないかって話や、1日何食かって話もありますが、フードの話はキリがないのでまたにします。
最後に、親方がしみじみ実感したことがあります。「口から食べられることって当たり前ではない」。
自身は幸いなことに、病気や怪我もなく、口から食べることが当たり前で生きてきました(咽頭炎で死ぬほど喉が腫れた時なんかを除いては)。
でも、キーちゃんが術後の傷がふさがらず、お口からご飯を食べられなくなって…、ニンゲンのお子さんでも、病気で口から一度に食べられるのが米粒半粒のサイズの何か、って方もいらっしゃることを知りました。
お誕生日のケーキもね、ろうそくを消した後は、お米半粒分だけそのお子さんの前に出すの。
言葉では表せない気持ち。すごい課題を持ってこられた親子さんです。
美味しいもの、口から沢山食べられるって本当にすごいことで、しばしば忘れちゃうけど、ありがたいなって思う。
ネオには、キーちゃんの分まで美味しいものをドサドサドカドカ食べて欲しい(あ、いえ、少しずつです、ダイエット中です、はい)。
同じく、鼻から息を吸えていることが当たり前で生きてきたけれど、キーちゃんと暮らして、鼻から息が出来ることが当たり前ではないことにも気づかされましたよ(猫は基本は口呼吸をしないけど、最終手段としては口呼吸もします)。
できればキーちゃんではなくって欲しかった病気ではありましたが、キーちゃんと一緒に学んだことはすさまじく多くて、それも彼がくれた偉大なギフトの一つなのであり、彼には感謝してもしきれないのであります。
きれいごとでなく、そう思う。
呼吸が困難になっていく愛しい愛しい愛しい相棒と暮らしたら、毎日気づかされずにはいられない。
さて、今週は真面目なフード週間だったので、そろそろチョッちゃんにバイトをお願いしましょかね。