Love of Cats 猫たちからのギフト

猫の難病、闘病、健康、フード、自然のサプリなどのアニマルケア、時々お馬&磯の魚たち

キーちゃん、去勢に行く 

キーちゃんにもいよいよその日が迫っていました。

初めての病院です。去勢です。

病院は、駆虫でお世話になっている病院です。

キーちゃんの正式なお年頃がわからないので、とにかくスプレーを始める前に去勢をすることを目標にしていました。

で、病院に写真を持って行って、「このくらいならもうできますか?」(いい加減・笑)って訊いて、OKを頂いての出陣でした。

 

前日にキャリー訓練しながらキャリーで遊び、翌日に備えます。

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久々のキャリーだね

前の日はご飯を20時までに終えないといけません。キーちゃんは一度の食事量が少ないので、こまめにお腹がすく子でしたけど、とにかく20時にたらふく食べさせた後は(というか、たらふくは別に食べない・・・)もう朝まであげられません。

猫草も撤去です。

いつものようにお腹がすきましたーという子を、その度におもちゃでなだめなだめて、いよいよ朝を迎えました。緊張するわ。

そしていよいよキャリーイン。

うちに来て初めての外出です。玄関出たら久々にききましたよ、シャアアアア❗

一応説明は簡単にしてあったけど、とにかく怖いに決まってる❗初めてのおんも行きだもん。

おうちに入ってシャア言ってた子が、おうちから出されてシャア言っとるよ~。すっかりイエネコじゃん♡

ごめんね、ごめんね、終われば幸せが待っている〜となだめすかして、病院へ。

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幸せは待っていたよ

診察室に入り、看護師さんがキャリーから出そうとした瞬間、キーちゃんは恐怖のあまり💩をちびりながらジャンプ。

お医者さんもフォローしようとして失敗。お医者さん流血。

しかもそのお医者さんは、なんと基本を守らず、診察室を密室にしないうちにキャリーを開けたのです!

お医者さん側のドアが開いていたのです!!!ひどい!!!

キーちゃんは脱兎のごとく逃げ出しました。脱猫です!

もちろん親方側のドアは閉めていましたとも!基本でしょう!(←恨み節)

親方が入れないスペースで、看護師さんたちがキャーキャー言いながら捕物をしています。

親方は待合で待つように促されました。

この時点で不安が募るお爺さん。キーちゃんがどんなに怖いかを思うと、胸張り裂けそうでした。

随分経って、ようやく追い詰められたかしたキーちゃん、今度は爪切りへ移動。ナアアアアアアと悲痛なお声が・・・そこは頑張ってーと祈るような気持ち。

 

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ひどい目にあったぜ

 

しばらくして血液検査の結果で呼ばれました。

診察前に、先生には「この子は野良だったので、全体的に、一通りのことは診てください」とお願いしてました。

後に、この先生にはそんな頼み方は不向きだったことに気づくのですが・・。

キーちゃんの血液検査の数値は、基準値内の数値があんまりない(笑)!というメタメタとした結果でした。

でも特別そのことについての説明もなく、別に手術に支障がないんで、無事手術をしてもらえることになりました。

待っている間、結果について思いを巡らす親方。

お外にいたせいかな、栄養が良くなれば解決するかな。

たとえもしこの子が短命だとしても、それはそれで精一杯愛すだけだと思ったものでしたが、でもまさか、あんな未来が待ってるとはネ。

 

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先のことは誰にもわからないよ、僕は知っていたけどね

 

のちの主治医となってくださった先生は、ネオを野良で捕獲した際に「一通り全部よろしく」と言ったら、駆虫、ウィルス検査も含めた血液検査、耳チェック、口の中チェック、ノミ取りシャンプー、尿検査(検便はその時はできませんでしたけど)などなど、何から何まで「一通り、全体的に」診てくださいましたし、血液検査の結果についても、いちいち、これはこういうことが考えられると丁寧に説明してくださいました。

去勢の時点での親方の思い込みは、「野良だったからいろいろとお願い」と言えば、お医者さんはそういうことをしてくださるもんだと思っていたのです。

患者の勝手な思い込みです。

 

で、この先生はというと、ま、ある「個性」の持ち主でいらしたようで、「一通り」とか「全体的に」という言葉の伝え方では伝わらなかったのです。

この先生は、もちろん具体的に尋ねれば、そのことについてはきちんとお答えくださる。ただし、だからこうしてください、とか、こういうことが考えられるからこうかもしれませんね、などといった付属の情報は一切ついて来ません。1をきけば1についてだけ教えてくださいました。

なので、ウィルス検査もこちらが具体的に頼まなかったので、先生はされなかったんです。しときますか?なんて提案は、もちろんされるような先生ではありません(笑)

親方は親方で、ほら、昭和の猫飼いですからさ、当時はウィルス検査が血液検査に含まれるかどうかもよく知らないままでしたもので、ついて来なければついて来ないで、結果を見ながら、「あ、ついて来ないんだな〜」と思っただけで、それはそれで構いませんでした。

何しろうちはオンリー子でしたし、何が陽性だろうと関係なかったんで。

 

でも、顧みるに、このお医者さんのこまやかじゃなさが、ほんっと~に幸いしましたのよ。

もちろん、知れたら知れたで、免疫力を上げるためにありとあらゆることをしたでしょう。

でも、知らないで良かったんです。

そのおかげで、キーちゃんが白血病ウィルス陽性だと知らないまま、未来の心配にくよくよ時間を費やすことなく、限りなく楽しく幸せに、のびのびとした日々を送れたんですから!

ということで、この先生は獣医さんの中で最初の恩人なのです。

皮肉ではなく、心からありがたかったです。

 

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でも爺は主治医かえたよね

続く