回虫駆除指南、調べればいろいろと怖いことが書いてある〜。
ニンゲンにもうつるし、とにかくそこらじゅう消毒とか掃除とかしまくらないといけないらしい。
昭和以前の猫さんは大抵お腹に虫がいたと思います。お尻ウォーク、してたでしょ?
お尻ウォーク↓
フンギリ悪いだけでなく、お尻痒かったよね。
そういう猫たちとお布団共にしていた時代だったんだなあ・・・としみじみするお爺さん。
しみじみしてばかりもいられないけど、キリがないのでお部屋の掃除は普通にしかしてませんでした。
んで、駆虫薬のドロンタールなんですが、確か最初のうちは2週間に1回飲ませて、4回目くらいから1ヶ月に1回だったような(もう忘れちゃったので曖昧です)。
ある日、親方は先生に尋ねました。
「いつまで飲ませればいいですか?」
「一生です」
聞き取れなかった気がして、今一度「いつまでですか?」
「一生です」
「へ? 一生!?」
先生はイラっとしながら説明してくれました。
成虫は駆除できても、その間に卵から回虫が生まれてあっという間に成虫になる。成虫が駆除される前に卵が生まれるから、一生なんですよ、と。
はぁ・・・と言いながら帰宅する親方の頭の中では、自問自答。
た、た、た、確かに理論的にはそうであろう、だが一生飲ませている子って聞いたことある?ないよね。
そんなこと他の獣医さん言ってないよね。いや、言ってるのかもしれないけど、言ってない獣医さんもいるよね。
調べてみても、一生とは書いていないしっ。
そんな訳で、キーちゃんのドロンタール投薬は、ほどなく折を見て終了させたのであります。勝手にね。
時過ぎて、後の主治医となった病院にネオを連れて行った時、最初のレボリューション以外、後からもしてくださいって言われなかったもんな。
レボリューションしといたから大丈夫だよ〜、で終わりだったもんな。
ま、レボリューションでは落ちない「ジアルジア」とご対面することにはなるのですが、それはまた先のお話。
お医者さんに疑問を持つことって、たまにありますよね。
どうしても気になったら、セカンドオピニオンを求めに行くのはいいことだと思います!
ついつい、主治医への遠慮や億劫さ、わざわざ行くことの気後れなんかも出たりしますけど、お医者さんも様々な主義や意見をお持ちですので、いろいろな方の意見をきくと選択肢が増えますし、納得できることも増えるかと。
複数のお医者さんのそれぞれの得意分野に助けられた親方の、身をもって感じたことです。
キーちゃんの場合は、あれよあれよと結果的に複数のドクターにお世話になったんですけど、それがまた奇跡の一つみたいな感じでした。その話も後で出てくるでしょう。
飼い主さんが一番のホームドクターです!
とある獣医さんのお言葉です。
猫さんて、具合悪いことを相当隠す生き物ですね(具合悪いと襲われちゃうから、野生の本能デス)。
なので、お医者さんの前でも平気なふりをすることがよくあるそうですが、獣医さんが診るのは診療台の上にいる時だけなので、それ以外の時間帯、ずーっと一緒にいる飼い主さんこそが一番のホームドクターとなり、その子のことをよく観察してくださいとおっしゃってました。
獣医さんにとってはそれが助かると。大事だと。いい先生よの。
飼い主さんがいつもと違うと思ったら、獣医さんの前では見せなくとも、他の相談相手に「気にしすぎちゃう?」言われても、やっぱりおかしいことはあるんです。
キーちゃんも亡くなる前日=最後の診察日、平気なふりをして症状がピタッと止まりましたよ。
翌明け方に亡くなったのをきいて、病院中がびっくり。
「いつも通りに見えたのに、やっぱり親方が言うように、相当悪かったんだ…」と、ちょっと悔いるような、ご自身に言い聞かせているような、そんな風でした。
でも先生、違いますよ。
お医者さんが見抜けなかった訳じゃないんです。
キーちゃんがそうしたかったの。
もうしていただけることはなかったし、入院したくなかったの。おうちにいたかったの。爺は入院させる気はなかったけどね。
キーちゃんは、自分と爺のために平気なふりしてくれました。
ほんとありがとうじゃよ。
お世話になったお医者さんや可愛がってくださった看護師さんにご挨拶もできたし、良かったんだ。