Love of Cats 猫たちからのギフト

猫の難病、闘病、健康、フード、自然のサプリなどのアニマルケア、時々お馬&磯の魚たち

全員が花じゃなくていい。桜には枝も葉も根もあるじゃないか

憧れの人。

目標とする人。

いますかね。

例えばゆづくんのプルシェンコとか、イチローを夢見る野球少年とか。

そういうのはいいですね。

新庄選手は子供達に野球選手への夢を見せたくて、毎年高級車を借金してでも買い換えてたとか(さすがの新庄スケール)。

 

でもなんか・・・時折人間界では、そういう「目標とする憧れ」ではなくって、いつの間にか「その人そのものになりたい」にすり替わっている人を見かけます。

才能が抜きん出ている人、輝いている人は素晴らしいと思うし、そんな風に近づきたいと思うのは自然なことですけど、いつの間にかその才能を自分に欲しいとか、その美貌、そのお金、その身長、なんでもいいんですけど、それを欲しいと思っている方をお見かけします。

「あの人のようになりたい」と言ってるけど、実は「あの人になりたい」って思っている方ね。

 

ゆづはプルに憧れても、プルそのものになりたいなんて微塵も思ってませんね。

ゆづはゆづ。

プルはプル。

自分は自分、あなたはあなた。

 

ネオはパパの背中を追って憧れていますが、キーちゃんになりたい訳じゃない。

loveofcats.hatenablog.com

 

仮に願い叶ってその人になれたとしましょう。

その人の見目かたち、人生、財産、才能、みんなもらったとしましょう。

でもその人の人生に起きる出来事に対して、その人と同じ対応、同じ心境で反応しない限り、その人と同じ人生は歩めません。

結局は自分の心で対応、反応していくので、同じ努力もできずに才能を活かすこともなければ、蓄財もできず、同じ人脈も築けないかもしれないですよね?

ってことはよしんばその才能をもらっても、つまるところ今のあなたと同じ人生なんですよ。

 

桜の花って華やかで美しすぎて圧倒的に目を引くかもですけど、無骨かもしれない幹も枝も、青々と美しくても毛虫にたかられる葉っぱも、土深く埋もれて見えない根っこもあっての桜ですよね。

それぞれにそれぞれの役割がある。

枝の人生、根っこの人生、大いに良し。

 

歌舞伎の舞台では役者さんが輝いて見えるかもしれないですけど、結髪さんとか、大道具さん小道具さん、舞台美術、照明さん、義太夫の方、お弁当屋さん、会場のチケット売りの方などなどなどなど、ひいてはお客さんまで揃わないと成立しないんですよね。

それぞれがそれぞれの道のプロとなって輝いてる。

 

自分は何に向いているのか、向かないのか・・・すぐにわかってる人は楽ですが、わからないければやりたいことはみんなやってみればいい。

いいけれど、誰かになりたくてやるとか、なりたいあの人がやってるからではなくて、自分がやりたくてやる、が良いかなと。

今回生まれ持ってきた自分の役割を生きることこそが、我が人生の肝だと思いますね。

あとは、たとえ向いてなくてもどうしても役者になりたければ、役者としてのお稽古を一生懸命すれば良い。

ただ、役者だって、立役者だけでなく脇役もあっての舞台な訳で。

主役の立ち回りが格好良く見えるためには、斬られ役のプロが必要な訳ですハイ。

 

動物たちにも美貌自慢とかあるので、あの子綺麗ねとかジェラシーもあるかもしれませんけど、基本、あの子になりたいって思わないですよね。

あの子は家の子でいいなって憧れがあっても、家に入りたいなって思うのであって、あの子になりたいと思うのとは違いますよね。

 

健全な肉体には健全な魂が宿るとよく言いますけど、大きなこと云々の前に、健全な心を維持するだけでも世の中って変わっていくんだろうな。

健全な心を日々常に維持するのって、結構大変よ。

動物たちのように、自分の人生を健全に淡々と生きて行きたい初春でありました。

 

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僕は鏡写しのお手本です