*ブログ&インスタにご訪問くださる皆様、いつもありがとうございます。
親方は二週に一回振休もなく休日出勤させらているような状態で、時間の余裕がございません。お時間あるときにゆるゆるご訪問させていただきまーす。
さて。
今回は・・・。
以前一度ご登場いただきましたターさん。
今日から2回に亘って、彼の6歳というあまりにも短い生涯における最晩年の愛の物語を、ほんの少しですがご紹介させていただきます。
ターさんは確かにお鼻のつまりは酷くなっては来ていて、キーちゃんのネブライザーをお使いいただいておりました。
ただ、もともとお鼻の悪い子でしたし、それに夏場は食欲が落ちるのも恒例で、Kちゃんはこの夏の食欲のなさも、最初はいつもの調子かなと思っていました。
病状の経緯をここで細かくお知らせするつもりはないので、ざっと早送りしてしまいますが、ターさんの調子が落ちていたため、Kちゃんからヒーリングのご依頼を頂きました。
ターさんは私が来るのをちゃんとわかっていて、「Kちゃんを心配させているよ〜」って言ってました。
調子は結構悪そうで、「助けて〜」とも言いました。
猫さんって調子悪くても「大丈夫」って言う子が多い印象でしたので、「助けて〜」ってのっけから言うってことは結構しんどいのかな・・・と気がかりではありました。
そしてずっと気になっていたのは、飲み込みにくさ。
上顎から喉のあたりに飲み込みにくい感じがあって、この日よりも前からターさんと繋がるたびに一番気になるポイントでした。
(病院には通われていたのですが、詳しい検査をしていなかったので、先生の触診では異状を認められていませんでした)。
お腹は空いているのですが、よく食べられないので、ちょっと体もよろっとするような、そんな頼りのない体感もあるようでした。
調子の悪さについてはとても口数が少なくて、教えてくれない感じです。
「体調のこと以外なら話せるよ」というのです。
自分のお耳で鼻づまりのゴーゴー音をいつも聞いてる感じがあり、特に片方の鼻道が腫れて塞がってしまっている感じです(後に医師によって特に片鼻はふさがっていることが判明しました)。
そのせいで、眉間のあたりまで腫れぼったく熱を持った感じがありました(おそらく鼻道がふさがって鼻汁や膿も溜まっていた可能性もあります)。
ターさんはしんどそうで、何かを我慢している感じがありました。どこか痛かったのかもしれません。
鳴き声も変わってきているようで、Kちゃんにお聞きすると、やはり変わってきていました。
これは嫌な予感です。
お医者さんに詳しい検査をしていただくようお願いしました。
それから、ここへきてようやく、ターさんは「僕は大丈夫だよ〜」と言いました。
新しい治療の感想なども教えてくれました(Kちゃんはホモトキシなどの自然療法を試されていました)。
ターさんも自然のまんまが好きだそうで、体に優しい治療を選択したことはターさんにとっては負担が少ないようでした。
Kちゃんは一生懸命やってくれるよ、だから僕も応えたい。
(でもカリカリが食べられないのは)見ての通りさ。
でも僕負けないよ。
Kちゃん、お時間使わせちゃってごめんなさい。
(旦那さんと)協力して僕のことに当たってね。
ターさんは、自身の体を使って、Kちゃんにとっての「家族」というような課題にも協力してくれているようなのでした。
Kちゃんのためならありとあらゆることをするよ。
お鼻の不調は、小さい時からずっとこうだったので、ターさんにとってはごく当たり前なことでした。
僕が特別な猫なわけじゃないよ。
僕はこれを持って生きているというだけ。
そして突然聴こえてきました。
美しい友情。
ターさんとKちゃんの間には美しい友情があると言うのです。
いつも彼からは、Kちゃんを恋人のように、親友のように、愛おしく愛おしく思っているのが伝わってくるのです。
今はちょっと調子が悪い。食べてないので力が出ない。
食べられるものならなんでも食べようとは思う。
食べて欲しい気持ちがわかるから食べてあげたいし、食べられるはずだとは思うんだけど、調子が悪い。
もう少しがんばれる。
彼は食べる量が減ったせいで便秘になっていたのですが、前日にウンチが出たそうで、「昨日うんち出て良かったね」ていうと、ぽんて前足でお手みたいにしてくれました。
このヒーリングの後、ターさんは食欲が一旦は戻ったのです。
しかし、事態はそう簡単ではありませんでした。
ターさんの調子はだんだんと下降気味になって行きました。
ターさんは言います。
Kちゃん、無理に治そうとしないでいいんだよ。
自分がもらって来たことで、自分に付随しているもので、それがあっての僕なんだ。
親方が「でも苦しい辛いは心配だし、お別れが早く来たらやっぱり寂しいもん」というと、
それは僕も寂しいんだよって。
だからこそ時間を目一杯使うんだよ。
いっぱい触れて、いっぱい一緒にいて。
親方「愛されてくれてありがとうね、心配させてくれてありがとうね。」
心配させたいわけじゃないんだけど。
でもこれが僕なんだ。
お鼻の悪いのも含めて僕なんだ。
そしてターさん、ついに鼻腔内に腫瘍があることが判明してしまいます😭
ターさんはだんだん食べられなくなり、鼻血も毎日出るようになり、鼻柱も腫れてきてしまいました。
彼は自分では思ったようにKちゃんの側にいけないので、Kちゃんからお顔をくっつけてもらったり、お腹に手を置いてもらったり、お手手を包んでもらったり、触ってもらっていたいと思いました。
お鼻が悪いのがそれも含めて自分だって言ってたでしょ。
それって、つまりいずれこうなるのも決まっていたことなんだ。
だから、Kちゃん、あまり悲しまないでね、そう伝えたかったことでしょう。
Kちゃんは、ターさんの現状に鑑みて治療も含めてアプローチを探りましたが、彼の状態からすると、残された道は緩和ケアでした。
愛する子を病気で送った経験のある方なら誰しも通る道とは思いますが、どんなに覚悟を決めても覚悟は決めきれないものですし、希望も捨てられませんよね。
特に悪性腫瘍(ガン)と言うのは、何かが功を奏して一発で消えることがある病です。
なので余計希望が持てる病気であるとも言えます。
Kちゃんの心も、毎日毎日揺れました。
何をどう選択するのが一番いいのか。
どうしたらターさんが楽にいられるか。
どうしたらターさんが楽に旅立てるのか・・・
楽に旅立たせてあげたい気持ちと、もっとずっと側にいてほしい気持ち。その狭間で毎日泣いてしまいます。
ターさんは言いました。
残念ながらそろそろ自分の役割は終わり。
また次なるステップ(ステージ)がKちゃんには訪れる。
できることならもう少し守っていたかったけど。
彼の中には、Kちゃんご家族がまた次の猫さんを迎えるのが見えているようでもありました。
彼はどんなに具合が悪くても、まっすぐに怒涛のように一途にKちゃんを思っていました。
彼の病状は、お顔のガン特有の痛々しさがあり、そばにいるKちゃんにとっては心痛む闘病だったと思います。
彼の腫瘍は、片鼻から骨を溶かしてもう一方の鼻にも増大していましたので、とめどない鼻血が両方から出ていましたし、そのせいで頭も響くように痛い時もあったようです。
医師の所見では、やはり後鼻腔にも腫瘍は落ちていて、それが喉の方にも達しており、息も苦しくなっていました。
お鼻からは息ができないので、口で呼吸をするようになるのですが、万一腫瘍が気道を完全に塞いでしまったら・・・という心配や恐怖との戦いもあります。
お鼻の腫瘍の回でも書きましたが、お鼻の腫瘍は一枚隔てて脳に達しやすいですし、目にも影響が出てきますので、ターさんは目も見えなくなっていきました。
それでも、ターさんの心はしっかりしていました。
お家で過ごせるのが一番の幸せ。
Kちゃんの側に居られれば、なんでもいいんだ。もうそれだけ。
でも、もし叶うなら、もう一度Kちゃんの匂いを嗅いでみたいんだよ。
Kちゃんは、彼が生きているうちにと、理子さんにACを申し込まれました。
その様子はこちらです(ピンポイントでリンクが飛ばないので、10/15の記事をみてくださいませ💦)→⭐︎
親方ブログの記事内ではご紹介していませんが、最初のターさんとのセッションの時、彼はベランダで風に吹かれているのが好きだって言っていました。
ウンウン、Kちゃんとベランダで日向ぼっこしたかったよね😭
次回は、いよいよ旅立ちが近づいてしまったターさんとあーちゃんとの会話の模様をご紹介させていただきます😿