Love of Cats 猫たちからのギフト

猫の難病、闘病、健康、フード、自然のサプリなどのアニマルケア、時々お馬&磯の魚たち

「やっぱり愛情だよ!」 〜続・動物は人間と同じ感情の幅を持っている 

⭐️この記事は更新のお知らせが来ないと言われましたので、一度下書きに戻して公開し直しています。

それまでにスターをくださった方、ありがとうございました。

 

前回の続きです。

そもそもなんでこのお題を書くことにしたかと言うと、「猿にはおかしみの感情はない」とニュースで言っていたからです(霊長類の研究者が発表している)。

喜怒哀楽の喜と楽がないのですって。

ほ、ほぉ・・・

 

また、猫は自分の名前を聞き分けられるという研究結果が出たとのニュースも流れましたね。

それが科学的??に証明されて驚いたり感心される方が、世の中にはまだまだいるってことなんでしょうね。

もちろん、研究者の方達は「猫って聞き分けてるよね」って思ったからこそ研究されたのでしょうけど、驚きの結果!てな扱いでニュースになることが新鮮でしたワ。

 

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我輩はネオである、名前はもうあるってば

 

で、前回と同じく、動物たちの豊かな感情や心のお話です。

親方は競馬は買わないので詳しくはないのですが、ご贔屓の美男美女が走るときは見ます。オンマのお友達もいます。

なのでオンマへの思い入れのある親方にとっては、ここから先は電車や職場では読めませんと前もってお伝えしておきます。

(よく「電車(職場)で読んで失敗した〜」ってお声をいただくので・笑)。

 

ここにあげるお話は、過酷な競争馬生活における悲劇でもあるので、単なる美談では決してないのですが、騎手とオンマの温かい絆の物語でもありますので、動物たちの愛情の深さ、感情の細やかさ、大きな優しさの現れとして掲載させていただきます。

 

名馬伝説(キーストン) | UPUPの名馬達の伝説 - 楽天ブログさんからの引用。

昭和42年、12月17日 阪神大賞典(3100m)
5頭立てのレースでキーストンのためのレースと言っても過言ではなかっただろう。
そのときまでの戦績が24戦18勝、2着3回という驚異的なものだったこともあり
1番人気がキーストンであったことは言うまでもない。
そしてついにキーストン最後のレースがスタート
今までと違って、最高のパートナー山本を背に乗せ、気持ちよく逃げるキーストン。
年はもう6歳(旧表記)であるが、その脚色に衰えは一切見えない。
他の4頭は遠く遠く後ろ。誰もがキーストンの勝利を確信した。

そして4コーナーを回って残り300mの直線に向いたときである。
突然沈むキーストンの馬体
そして、山本が宙を飛んでターフに叩き付けられた。キーストンももんどりうって、半転、一転。
(中略)


山本は脳震盪を起こしていてピクリとも動かない。

キーストンの左前足は完全脱臼。今や皮一枚で繋がっている状態で、立ち上がろうにも全く用をなさない。

騎手の方を向いて首を振りもがいていたキーストンはまわりから見ると
山本の安否を気遣い、おろおろしているようだった。
アナウンサーも『キーストンがおろおろしています。』とアナウンスしている。

そして三本の足でやっと立ち上がり一歩ずつ山本のほうに向かっている。
普通の馬だったらあまりの激痛にもがき苦しみ、冷静ではいられないのにキーストンはたったのだ!
しかも、確実に一歩ずつ山本に向かっていく。最高のパートナーのもとへ。

(中略)

アナウンサーは涙声となってキーストンを追った。テレビカメラすらキーストンの姿を追いつづけた。

歩いてはいけない!
最早手の施しようも無い完全脱臼とは人々も気づかない。
まさか完全脱臼の馬が歩けるはずが無いのだ!

キーストンは倒れている山本騎手の所に着くと、3本の脚で踏ん張りながら心配そうに鼻面を摺り寄せ、二度三度起こして立たせようとする。

人々の目に、それはまるで、母馬が起き上がれない子馬を励まして、鼻面で優しく立たせようとしている姿に見えたという。

キーストンによって意識を取り戻した山本は、キーストンに気づいた。

申し訳なさそうな顔をする愛馬の顔を抱きかかえ、そして鼻面をなでた。
『いいよ。いいよ。』
こう伝えたのだという。そして逆に謝ったと後に語っている。

キーストンの手綱を持っていた山本は、後ろからきた厩務員にその手綱を手渡した。
そのときに、『頼むよ、早く、頼む・・・・』そう何度も厩務員に言ったと言う。


(中略)


厩務員に連れていかれた山本の後を追うようにキーストンも同じ方向に歩いていこうとする。
しかし、キーストンはやってきた馬運車に入れられそして、薬殺されてしまう。
そのときの状況を当時の調教師はこう語る。
『普通の馬だったら5分で死ぬところをキーストンは心臓が強かったこともあり15分かかった。しかし、他の馬と違い、暴れることなく、安らかに息を引き取った。』

仕事上多くの馬のこういう状況に立ち会ってきた調教師ではあるが
このときはさすがに胸が引き裂かれるような思いだったという。

なぜそんなに冷静でいられるのだ。
なぜ死を受け入れられているのだ。
こんな思いにかられたという。

そして、山本騎手は意識が完璧に戻ってから愛馬の死を知って泣いた。

さらに、栄光の中にいた山本騎手はそれ以来馬に乗ることができなくなってしまったのだ。
騎手を辞めようとも考えたと言っている。

しかし、それでも競馬からは離れられない。そして今では、調教師をしている。
いまだにキーストンの話がでると涙が止まらない山本騎手。

『これから騎手を続けても、あれ以上の馬に出会えない。人間として付き合った唯一の馬なのだから。』
と山本騎手はキーストンとの思い出を振り返った。

 

 

予後不良と診断されて死を待つばかりのキーストンが15分も頑張れたのは、「あんたに会いたかったからや」と厩務員さんに言われ、山本騎手は号泣されたそうです。

キーストンの最後のレースの映像は、もう言葉になりません😭

 

このように、通常ではありえない力を振り絞って、騎手を守るエピソードは少なくありません。

こちらのエピソードも有名😭。障害は平地のレース以上に人馬ともに命がけなんです。

writerzlab.com


お写真に頭を下げていらっしゃるのも愛と敬意が感じられますね。

 

キーストン物語 【伝説の名馬】さんからの引用。

「馬が合う」という言葉があります。

これは一見「馬が(乗り手にとって)合う」と考えがちですが、そうではなく、馬は背中を通して乗り手の力量、人格を見抜くといわれています。

誰でも、という本能ではなく、山本騎手だったから、ということは十分考えられます。

山本騎手は、実は皐月賞14着という惨敗を喫してダービーを降ろされそうになったのです。

皐月賞ではアクセルとブレーキを一緒にかけて馬の気持ちに逆らったことを深く反省し、ダービーでは「もうそろそろ行くか?」と聞いたら、キーストンが「まだです。まだです」と答えたと、勝利ジョッキーインタヴューで答えています。

当時は「そんな馬鹿な」と皆笑いましたが、後に武豊騎乗のサイレンススズカで同じようなことが起こったのです。サイレンススズカも前足粉砕骨折で無念の最期を遂げましたが、その時鞍上の武豊騎手はサイレンススズカが自分を振り落とさないために、痛みを押して転倒しないように踏みとどまった気配をはっきり感じたとのことです。

馬と話しが出来るという武豊ならではのエピソードです。

 

お酒に強い武さんも、その晩は、悲しみのあまり「夢であってほしい」と泥酔したそうです。

 

最後にこれはとても大事なおまけです。

www.glassracetrack.com

その中から一部抜粋しますね。って言うか結構抜粋しちゃいました(笑)

四位さんと横山さんという騎手同士の対談です。

四位
「昔、カッちゃん(田中勝春騎手)が馬を止めて騎乗停止になったじゃないですか。あの時、すごい違和感があった。馬がなんともなかったから騎乗停止になったんですよね。でも、ジョッキーって馬の走りを分かっているわけだし、おかしいと思ったら止めてあげるのもジョッキーの仕事。あそこで止めておけば死ななくて済んだのにって思うのいっぱいあるから」

横山
「あるね」

四位
「たしかに止めてなんともなかったら、ファンや関係者は何でって思うかもしれない。でも、ボクは怒られてもいいと思った。ボクはこいつ(馬)の声を聞いたから。

ノリちゃんもカイトやオウテの声を聞いたんでしょ。

馬の声を聞いている、そういう騎手であり続けたい」

横山
「数勝つのも素晴らしいけど、そういう声を聞けるジョッキーでありたい。言葉を換えると、繊細すぎて情けないかもしれないけど、違うんだって」

四位
「競走馬は細い脚で全力で走るから、故障するのは仕方ないけど、自分らで食い止めることができるんであれば、やっぱりそこで馬の心の声を聞いてあげてね。最後はちゃんと牧場に帰してあげたいよね

横山
「そうね。仕方のないところもあるかもしれないけど、オレの見える範囲、手の中にいる範囲でそうはさせたくない」

(中略)

四位
馬を大事にしようってことは、ずっとこの世界にいると麻痺して、そういう感覚がなくなってくる

競馬ではダメでも、そのあと、乗馬や繁殖として大きな可能性があるかもしれないし。最後は牧場に帰してあげたいっていうのはありますよね」

横山
「岡部さんもそうだったけど、四位に教わったな。

やっぱり愛情だよ。大事にしていれば、(馬が)助けてくれるんだって。人もそうだと思うよ」

 

 素敵な騎手さんたちです。ファンになっちゃうわ。

 

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カマン岩津氏のおっしゃる通りです

 

loveofcats.hatenablog.com

 

そして、親方のうちにもオンマの親子がいる件。

loveofcats.hatenablog.com

loveofcats.hatenablog.com

 

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僕がかじるのはお馬だったからってことにしておく件

 

 

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厩舎に潜り込む件