親方はキーちゃんと巡り合った時に、当時の最新?猫学を学び直しました。
それまでは完全室内なんてしたことなかったですし、これまでと同じではいかんと思いまして。
ほんで、だいたい一般的な近年の傾向なんかも知るようになったんですけど。
知り合いのおうちに猫さんの男子と女子がいて、その子らの仲が悪いから男の子はケージで暮らしているときいたんです。たまに出してもらうだけなんだとか。
え?え?え?・・・・
当時はかなりびっくりしました(まさかすぎて)。
時代は変わったのね〜・・・って思いました。
とはいえ、ケージはあると便利なこともありますね。
子猫を最初におうちに迎えた時にあるといいですよとか、お外猫ちゃんをおうちに迎えたときにケージに入れて、徐々におうちの様子を見せて、一部屋ずつ解放していくといいですよとか(ネオの時には、獣医さんからもそう言われましたけど)、お留守番や来客の時に使っている方もいるとかね。
ケージでお留守番っていうのも当時はびっくりしましたけど(だってだって子猫のお留守番でなく大人猫さんのお留守番にですよ)、ま、時代は変わったのね〜・・・って思いました。
それから月日は流れて・・・・
ネオとぜしぜし一緒に暮らしたいと思っていた頃、ネオにご飯をあげてくれていたおばあのところで、保護活動をされているボランティアさんにお会いしました。
おばあは一匹狼なんですけど、一時このボラさんに声をかけられてボラさんのグループに入ったことがあったそうです。
でも、グループのやり方と合わず一匹狼に戻っていたのですが、ご自分がお世話している子の避妊で捕獲器を借りないといけない時など、このボランティアさんとだけはつながっていたのです。
おばあが、「ほらこの子だよ」って親方のことを紹介。子って年ではありませんけど。
おばあは茶色のミーちゃん(ネオのこと)を連れてってくれる人だって、妹さんとかお友達とか、いろんなところで話しまくってくれていたんです。
おばあのお知り合いと会うたびに「ほらこの子、例の」って言われました(笑)
ボラさんはそんな親方に尋問をされ始めました。
親方の年齢や家族構成、家は猫を飼える規約かとか、なんとかかんとか。
そして「一度飼ったら一生飼い続けるって約束できますか?」ってグイグイ身を乗り出してこられました。
そりゃ、ボランティアさんが里子に出されるなら必要事項でしょうけど、ネオはその方の猫じゃないんですよね〜。
でもまあ、その方の「使命感」なんでしょう。
ボラさんにとっては、親方が虐待する人かとか無責任に最後まで面倒みない人かご存じないですからね。
でも、おばあが即座に割って入り、
「そんなの当たり前に決まってんだろっ! この子はそんな子じゃないよ、人を見てものを言え」って言ってくれました(笑)
おばあよ、親方がどんな子かあまりよく知らなかったと思うけど、ありがとう。
もちろん親方は大人なので、大人しく会話していましたよ。
そしたらさらににこやかに「ケージを買ってください」って言ってこられましたよ。
え!
ケージを買わないと猫は飼わせられないと。
ん〜〜〜??
親方はこの方の許可を得ないとネオと暮らせないんですかね〜。
しかし、お顔は笑顔ながらも執拗にケージ購入を迫ってこられましたので、面倒くさいし、その頃はキーちゃんがまだいつか子猫でカムバックしてくれるかとも思っていたので、そしたら先住ネオと慣らすためにも一個ケージがあってもいいかなって思っていたので、「じゃあ買いますから」って穏やかにお返事しました。
そしたらさらに滔滔とお口滑らかに、猫の飼い方を御教示下さり初めまして・・・
釈迦に説法じゃ!
とは申しませんことよ、うふ。大人しく「はい、はい」聞いていました。
でもそしたらね、「慣れるまではケージから絶対出さないでください。何ヶ月かはケージで飼ってください」とか言ってこられたわけですよ。
おばあは「バカ言っちゃいけないよ、猫なんてものは閉じ込めておけるもんじゃないんだよ。そんなかわいそうなことできるか」ってまたもや即座に反応。
親方は、噂に聞いていた「ルール」ってのを初めて直接耳にしまして、「おぉ〜!これか!」って思いましたわ。
で、純粋に「じゃあ慣れなかったらどうするんですか?」ってききました。
この方たちはどうしてるんだろうって思って。
そしたら「ずっとケージです」って言われました。
「心を鬼にして出しちゃいけない」そうです。
「え!!?? じゃ、じゃあ何年も慣れなかったら?」
「何年もケージですよ」
おーーーまいがっ
まーじーでー。
いやいや、思いっきり本気とかいてまじなんですよね、本気度1000%ですよ。
もちろん保護活動されている方はたくさんの子の面倒をみていらして、とても手が回らない。
手が回らないし、慣れない子や喧嘩する子をフリーにしていたらお家の中も修羅場。
病院にも連れていけない。
そして里親に出すためには人慣れ訓練をさせないとならないっていうような、諸々の事情があって生まれた「ルール」なのかしら〜って想像はいたせます。
その方たちの「情熱」と「正義」の現れなんだろうとも理解いたします。
でも、当の本ニャンたちの気持ち・心が蚊帳の外のような・・・置き去りにされているように感じられてしまうのは、親方だけなんですかね〜。
そしてそのボラさんがご自分でそうされていることはさておき、たとえば一頭飼いで時間をかけて仲良くなれるようなおうちにまで、一律に「慣れるまでケージから出してはいけません」て「ご指導」される根拠ってなんでしょうか。
その方が早く慣れるから?
そこで早く慣れてくれる子は、フリーで暮らしてもいずれ慣れますって。
おばあや親方や多くの猫と暮らして来た方は、自分ルールでフリーにできるでしょうけど、初めて猫という生き物と暮らす方がそういう「ご指導」受けたら、それでいいと思っちゃいますね。
ケージの中で手を伸ばされたら逃げようもないんですよ。もし何年も慣れないほどの怖がり猫さんなら、どんだけ怖いでしょうか・・・
おー・・・
それにスーパー運動不足になっちゃうワ。
そもそも猫と人間では時間の流れが違う。単純にいって猫の1日は人間の4日分と思ったら、3ヶ月閉じ込められただけでも、人間に換算すると1年閉じ込められている計算ですよ・・・
せっかく一緒に暮らせるのに、1年もそんな暮らしはモッタイナイと個人的には思います。
猫さんも性格は様々。
ネオみたいに、二度と外にでたくないって猫さんもいますけど、風のように生き、にゃん生をありのまま受け入れ、お外や自由を愛している子がたくさんいるのも知ってます。
もちろん、そういうお外の子も、おうちに入って人の愛情に触れて、あーおうち猫になってよかったーって子もたっくさんいますね。
ただ、風来坊ニャン生を送っていた子には、相当辛いルールじゃないですかね〜、大丈夫ですかね〜💦
(Yukiちゃんにききましたが、保護活動でおうち猫さんとなった子の中には、もちろんお外にいたかった子もいますし、一方で、TNRで再びお外に放たれた猫さんの中には、捕まった時に「やっとこれでおうちの子になれる」って安心したのに、またお外に出されてショック受けた子もいるとか。このパターンは切ないね〜)。
もちろん一緒に暮らす以上、万事が思いのまま、全部がお互いの好きな通りになんて暮らせません。
人間同士だってそうでしょ、生活を共にするにはお互い妥協しあったり、譲ったり、我慢しあったりしますよね。
そのおうちでそのおうちのルールを探りながら一緒に生きていければいい。
猫さんって本来あちこち好きな場所を自分で探したいし、隠れたい場所も快適な場所も自分で見つけられるし、今日まではここがブームだったけど、明日から別の場所がブームになることもある。
なんといっても、とりわけ自由を愛する生き物。
考え方は様々でしょうが、もし自分が猫だったらどうでしょうね。
もし親方が猫だったら、ケージ暮らしはたそがれますなぁ。
自分は閉じ込められていて、人間は家の中を自由に歩き回っているのを檻から眺めて何ヶ月も暮らすんでしょ?
それで「早く慣れて、自分を信頼してね」って言われるよりも、同じ生活空間を共有し、好きな場所に行けて、「対等に仲良くなろうや、慣れてくれるまで待つよ、慣れてくれたら嬉しいけど、別に慣れなくてもいいよ、君は君だから。君をまるっと大好きなんだ〜」って言われる方が、猫親方としては早く信頼できるし、この人間は自分を大切にし愛してくれていると思えるし、絆を築きやすいような気がしちゃうんですよね。
ま、親方が猫だったらネッておハナシでした。
あーちゃんのこちらのブログを思い出しましたよ〜⇩
その中で以下のように書かれています。
十猫十色。
様々な境遇の猫に「絶対」や「100%」はないのかもしれません。
ほんとほんと、何事も一律に当てはまらないことはありますね。
猫それぞれにあった環境を提供できるといいですね。
どの子も「そのままでいい」って、それぞれの猫さんの個性を大事にしながら、彼らが生きたいように生きやすいようにサポートされている猫食堂のママさんから、お外食堂でのナメクジ&Gの撃退法を教えていただきましたので、次回はほっこり写真と共にお送りしま〜す!
キーちゃんの軟禁編⇩
ネオのケージ体験⇩
触れなくったって全力で愛し愛されたSさんご夫妻❤︎
※あーちゃんがシェアしてくださいました⇩
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