Love of Cats 猫たちからのギフト

猫の難病、闘病、健康、フード、自然のサプリなどのアニマルケア、時々お馬&磯の魚たち

ろんぐぐっどばい 

ところが・・・帰宅後、キーちゃんは気持ち悪くなってしまい(涙)、よだれを垂らしながら押入れの上の段(数ある自分の寝床の一つ)にうずくまりました。

キーちゃんはコンベニアは今まで大丈夫だったのですが、ステロイドが合わなかったのでしょうか。というか、今のこの時期で注射2本はきつすぎたのでしょうか・・・

心配が募りに募ります。

でも数時間したら咳がだんだん落ち着いて来て、押入れから出て来てきのこハウスに入って丸まって眠りだしたのです。

こんな静かなキーちゃんは久〜しぶりです。

あー、ステロイドのおかげで体が休まったんだなって心底ほ〜っとして、何しろキーちゃんの咳が出ない静かな時間が本当に久しぶりでしたので、親方も少し寝ようとしてうとうとしたら・・・

 

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僕のにゃん生は


しばらくして。

きーちゃんはやおら気持ち悪くなっちゃったみたいで、よだれを垂らしながら再び押入れに入ったり移動したりを始めました(涙)。

ハァハァ横たわるキーちゃんの前足をよだれが濡らし続けます。

キーちゃんの体をさすっていた親方は震撼としました。

キーちゃんの手足や下半身が冷たくなって来ていたのです。

今でもその冷えた手触りを思い出します。

 

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全力で遊び


親方が布団の上でキーちゃんを呼ぶと、キーちゃんはハッとして親方を探し、いちごの毛布をかけたままの姿で一直線にやって来て、親方の膝で丸まったのですが、すぐに気持ち悪くなると見えてベッドに移動したり、床に横たわったり。

 

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全力で愛し

でもちょっと落ち着くと、親方のお布団にまたやってきて、一緒にくっついてしばし丸まって寝ることができました。

親方が手で枕をしている間、キーちゃんはなんと具合の悪い中で喉を鳴らしていましたよ(涙)。

実際にはポリープが充満している間は喉がうまく鳴らないので、キーちゃん的には喉を鳴らしている(のがわかるのは親方だけかもしれません)振動が伝わって来るといいましょうか。

そんなこんなの繰り返しでした。

 

床(といってもクッションマットが敷いてあるので冷たくはないのですが)でお布団をかけて一緒に寄り添って横たわっていましたが、何しろ親方自身もほとんど寝てない日が続いていたせいで、いつしかうとうとしてしまいました。

 

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全力で愛され

ハッと起きるとキーちゃんがいません。

ドッキーン。

慌てて探すと押入れの中に入っていて、ハアハアしているキーちゃん。もう押入れの寝床がぐちゃぐちゃに冷たくなっています。

親方が起きるのを待っていてくれたようで、親方を見るとじわじわって出てこようとするので、キーちゃんを抱っこして押入れから下ろしましたが、気持ち悪くて居場所が見つかりません。

 

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素晴らしく楽しかったんだ

 

親方は苦しいきーちゃんの呼吸を助けようと、ネブライザーを持ってきて生食だけでミストをお顔の前でかけたり、少しバランスアルファをお腹にいれたりしました。

もう長くはないという覚悟をしながらも、一方でまた明日もキーちゃんとの生活が続くのではという望みもあり、脱水にならないように少しでも楽な状態になって欲しかったのです。

 

時間の感覚もないまま夜通しこんな風に過ごした後、明け方にキーちゃんはむっくり立ち上がり、普段入らない棚の奥に入っていこうとしました。

「もう、逝くことにする」

「時が来たんだ」

そんな決意の現れた、スックとした立ち上がり方でした。

 

キーちゃんが奥にいると親方の手が届かないので、爺ちゃんのところまで来てって言ったら、キーちゃんは狭い隙間からずるっずるってお尻から這い出てきて、親方が触れるところまできてくれました。

 

キーちゃんが肉体を脱ぎ捨てる間、親方はずっとからだに触れていることができました。

キーちゃんに、こんな短い人生ではまだ一緒にやっていないこと(キーちゃんがお爺ちゃんになること)があるから、また必ず帰ってきてねってお願いを繰り返ししました。

何度も何度もお礼を言いました。

愛してるってことも繰り返し伝えていました。

キーちゃんは旅立つ直前まで…からだが冷たくなっていった最後の最後まで、親方の声を聞きながらずっとしっぽでお返事してくれたんですよ。

あの、ピコピコしたしっぽをね、話すたびに振ってくれました。

 

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楽しかったね、爺ちゃん

 

今思えば、もちょっとそっと送ってあげた方が、旅立つことに集中できたでしょうね(ごめん)。

結構うるさかったと思う・・大事な時に絶えず語りかけてしまった(ワハハ)。

そのせいで最後まで親方のことを気遣わせてしまいましたよ。

未熟な相棒でした。

 

キーちゃんが動かなくなった後、実はまだ生きてて動いてくれるんじゃないかなって気がして、じ〜っと待ってみちゃったりしましたけど、どんなに待ってももう動きませんでした。

動かなくなったキーちゃんを抱き上げて、お疲れ様って抱っこぽんぽんしながら、窓の外を一緒に眺めました。

毎朝いつも二人で眺めていたようにね。

もう春だから渡りの鳥たちはいないんですけどね、雨上がりの、雲の途切れ目から陽がのぞき出した、これから晴れていこうとする空でした。

 

その時、キーちゃんの首がダッラんッて力なく親方の肩に落ちたんです。

あーーーー、キーちゃんは本当に逝ってしまったんだと、この時ほんっとに実感しましたね。

親方はキーちゃんのからだをベッドに横たえ、いつもしているようにイチゴの毛布をかけました。

 

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僕らはこの大冒険を愉しみさえしたんだ


発症から11ヶ月余り。

最初の手術から半年余り、人間なら24ヶ月、2年ながらえてくれました。

胃ろうになってから5ヶ月も生きてくれました。

肉体の限界まで頑張り抜いて、人生の延長戦も精一杯生き抜いて、3歳にも満たない人生を駆け抜けて行きました。

 

キーちゃん、来てくれてありがとう。

一緒に生きてくれてありがとう。

しばしの長いお別れだ。

また会おう。

 

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もちろんだよ

 

ブログは続きます〜。