キーちゃんは麻酔がまだ醒めきっていないので、割と元気でした。
ポリープはどんどんじゃんじゃん引き抜いてくださったそうです(何しろ短時間でするしかないので)。
骨に穴をあけることなく、とりあえず取れるものは取りましたと。
ただ、かなりの荒療治なので辛いと思いますと。
痛み止めは例によって出ませんので、処置後のしばらくがキーちゃんの正念場です。
でもこれで息はできるのです(お口からの食事はまたダメです)。
おでこの膿は眉間のあたりをちょっと切開して処置してくださいました。
夜帰宅してからしばらく元気だったキーちゃんですが、麻酔が醒めた頃からはそれはもうしんどそうでした。
幸い翌日はお休みだったので、ずっと一緒にいました。
虫の息って感じです(涙)
本当にひたすら祈り&お手当しながら一緒にいることしかできない訳です(涙)
二人ともに辛い時間でした。
ただ幸いなことに胃ろうなので、ご飯と水分が取れることはものすごく助かりました。
あとはひたすら寝るだけ。猫は寝て治す。寝るしか治しようがない。
でも辛すぎて熟睡はできない感じでしたので、こちらも寝ずに付き添いです。
ところが・・・二日目の午後、キーちゃんがトイレのあとちょっと爪研ぎをしたんです!
キーちゃんのルーティンが戻ってきました!
キーちゃんはトイレの後、爪とぎタワーを爪を研ぎながら(半分ぶら下がりながら)一周するんです(笑)
さすがにこの時はちょっとだけの爪研ぎでしたけど。
そして枕元に置いたおもちゃのねずみちゃんを、よろよろの手でちょいって触ったりもしました。
よし!助かった!!
確信しましたね。
そこからは薄皮を剥ぐように復活してきて、1週間後に受診した時は、そんな大変な時期があったとは先生はわからないくらい、なんとか大丈夫の状態になりました(まだまだ寝てばっかりですけどね)。
「そりゃ大層な荒療治だったから、相当大変だったとは思いますよ」と先生。
眉間に二つ見えるマークは膿の切開の傷です。
術後の経過も順調で、「先生のおかげで年を越せます!お正月を迎えられます!」って大感謝を述べたら、先生は
「来年も年を越しましょう!」
っておっしゃってくださったんです。
もうね、この御言葉、忘れません。
余命いくばくもないと言われたキーちゃんですけど、もしかしたら来年も本当に年を越せるかもしれないって思えました。
それが叶わなくっても、そういう希望に満ちた言葉は人を元気にします。
やっぱりね、言霊ですよ。言挙げは大事ですよ。
本当に本当にいい先生だって思いました。
大晦日、静かにキーちゃんと紅白を見られるなんて、心からしみじみしました。
こうして、キーちゃんの発症した怒涛の2014年が、静かに暮れていくのでありました。