前述の「脇腹のゴツッ」がわかりやすい写真を載せます。
親方がとりわけ好きな写真のうちの一枚です。
この写真を見るたびに、キーちゃんから伝わってきます。
ワカクネーノさんから、ブログの内容がハードすぎて「早く終われってみんな思ってる」と言われましたけど(笑)、あららごめんなさい、短いキーちゃんの人生でも、そこまでは短くないので、まだまだ病気の話が続きます。
親方は読んでくださる方が3人くらいになったとしても、これを書き終えないと死ぬに死ねないので、続けさせてください。
では、結果の続きです。
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おまけに、キーちゃんは心臓が大きくなり始めていました。
この時点では要観察程度でしたけど、亡くなる頃にはとっても肥大していました(涙)
それから、例によって、尿検査と血液検査の腎臓関係の結果でもご指摘を受けました(←これはその後、主治医に結果を持って行った際に、数値見守ってるから大丈夫という見解に落ち着いています)。
さて、いよいよお鼻の結果です。
CTやMRIの画像がモニターに出されています。
ここでCTとMRIの違いを簡単に書きますと、レントゲンとCTは放射線を使いますが、MRIは放射線は使いません。
レントゲンとCTの違いは、放射線量がレントゲンは少なく、一瞬で撮影できるのに対し、CTの方が放射線量が多く、検査に時間もかかりますので、CTは本当に必要な時にしか撮らない方がいいものです。
ただし、その精密さにおいては圧倒的にCTが勝ります(輪切りとか断層写真とかいいましたね)。
一方MRIも輪切り断層なんですけど、MRIは磁気を使い、水分量や脂肪の量の違いによって、CTと違うコントラストをつけることができます。CTよりは限られた範囲しか撮影できません。
これはどっちが精密って話ではなく、それぞれに得意分野があるので、MRIを用いても意味のない臓器や病気もあります。
病気によってはどちらも撮っておくことが求められるものもあります。
キーちゃんの場合は、のちにどちらも撮っておいたことが吉と出ました(こんな難病で「吉」と表現するのはちょっと違う気もしますが笑)。
ところで、猫さんのお鼻は、顔や頭の大きさの割合に比して、鼻の後ろの空間(後鼻腔・こうびくう)が結構大きく空いています。
息をする時って、お鼻から吸った空気が、その後鼻腔を通過して気管へと流れます(人間もそうですね。人間や犬さんは口呼吸もしますけど、猫さんは通常健康な状態ではしません)。
後鼻腔は、上顎から喉の上あたりの空間をイメージしてください。そのすぐ上が脳になります。
鼻って脳に近いから、キケンな箇所でもあります。
さて、キーちゃんの病態は。
なんと、お鼻の中にも後鼻腔にも、ナニモノカがぎーっっっっっっっしり詰まっていました。
喉の方までみっちりです。
画像で見れば、白いモヤモヤのようなものが充満していて、真っ白です。
腫瘍学会の最高峰の先生方がみなさまで検討されましたが、「なんだかわからない」との所見でした。
なんと!! まさかの展開。
取れたものも見せてくれました。
お鼻から見えたデキモンは、結構な力をこめたら引き抜けたと(もちろん麻酔中です)。
今回はまた前回と違うタイプのデキモンで、カエルの卵みたいな、透明なブヨブヨの中にオタマジャクシみたいなのが入ってるバージョン。
キーちゃん、生み出すものがバラエティ豊かすぎますぜ。
で、先生方はそんなもの見たこともないと。ざわざわしたでしょう(ざわざわは想像・笑)。
一応先日のポリープの細胞診断の結果は持って行っているけれど、センターでもまた分析に出したいと。
え、またお金かかるでしょ。一度分析したんだからそれはいいですって何度かお断りしたのですが、正しい判断が必要と言うことで、結局押し切られ(笑)、新たに採取されたカエルノタマゴを再度分析に回すことに。
そして、今後の治療について提案される。
「実は猫のお鼻の手術ってとっても難しいんです」とここでも言われてしまいました。ガーン。
センターにさえ行けば、もしかしたら内視鏡検査中にでも取って終わりってことも想像していただけに、ガガーンでございますよ。
センターで手術するなら、どうするのが一番いいか先生方と協議はするが、多分お鼻を開いてポリープを掻き出すことになるでしょう、と(か、開鼻手術!? タスケテー)。
でも、後鼻腔の方はどうするのかは、現時点では策なし。それは手術するまでに考えますと。
センターに入院した場合、電車ならdoor-to-doorで2時間はかかる場所。
面会時間は決まっていて、その時間だけ会える、なども伺っておく。
とにかく、次は分析結果を聞きに来てくださいと、結果が出る2週間後だったかなの日にちを予約する。
まずはお鼻から取れるものはとってはもらったけど、茎がびろーんて伸びているもので、どこが根かはわからないので、多分また出て来ちゃいますよという話もされはするのですが、何しろお医者さんでもわからない未知の世界な訳で、誰にも今後の展開が予測できない状態であります。
稀に見る男は一体どこまで行くつもりなのか〜。