キーちゃんの住む世界は、ご飯をくれる方もいた反面、猫嫌いも多い地域でした。
保護活動グループとは別に、猫にご飯をあげて歩いてくれているおばあがいて、キーちゃんもそのおばあにご飯を貰っていたこともわかりました。
無責任な餌やりさんではなく、個人で手術もされたりしてますが、とても普通の言葉では表せないこのおばあ、子猫をブラジャーの中で育てながら仕事をした過去を持つ豪傑です。
ちなみに、おばあは猫界の噂になっています(笑) ネオもその噂を耳にしたそうですが、それはまた別のお話。
キーちゃんがうちの子になったのは、朝のお勤めを開始して1週間経った頃でした。
「もううちに来る?」ってお伺いを立てると、キャリーを覗き込んでコワゴワ入って遊ぼうとするので、そのままホイッて入れて蓋を閉めた途端、ドタンバタンっ!
・・・合意の上の道行が、拉致へと変わった瞬間であります。
本当はキャリー→お医者さんへ直行したかったけれど、日曜の夕方だったのでうちに直行。
キャリーの中で悲鳴をあげるキーちゃん、騙されたー!ってミーミー鳴いてます。おやおや、パニック起こされてますね。
「大丈夫だよ〜、大丈夫だよ〜」となだめる爺も緊張しますわ。
居間の大部分を100均のワイヤーラックで作った柵で仕切ったキーちゃんコーナーに、そっと置いてみる(最初は限られた空間が安心です)。
固まっているキーちゃん。もはやお顔も恐怖でいっぱい!オーマイガー。
この先には夢のようなハッピーライフが待ってますってば〜(笑)
キーちゃんは、とにかくこの異次元・人工的な空間・聞いたことない音、全てが恐怖。
あんなに大好きだった親方をこんな目で見てますよ、あらら。
テレビの音、洗濯機の音、お湯が沸く音、エアコン、親方が動く気配、全てが恐怖の連続です。
と言っても、すぐ迷うことなくチッコしたし、いつもよりは控えめながらもご飯も食べたし、根本はビビってないことが分かります。ま、知らない仲じゃないんだからさ。
でも親方は、一生テレビをつけらんないのかもと本気で思いました(オーゲサ)。
一夜明けると、おもちゃのネズミが見事に解体されてました。さすが野生児!
↓ファーファのぬいぐるみの横に転がっているのがおもちゃのネズミ。
翌朝から柵の外に出たキーちゃん、ソファーの下やら、ラックの下やら、あちこち置いたダンボールの中やらに隠れてみるの巻。
初めてお家に来た猫さんは緊張していることが多いので、最初は空間を限ってあげたり、隠れ家を用意してあげるといいですね。
限られたコーナーにおトイレ置いてあげれば、猫さんは基本砂があればそこがトイレだって認識してくれるので、トイレを覚えてもらえるメリットもあります。
ビビりっ子の場合は、とんでもないところに逃げ込んでしまっても危ないので、お部屋も順に開放すると良いと言います。
キーちゃんも最初は二間開放で、少しお家のことがわかってから全館開放でした。ま、ほんの1週間ばかしだったかな。
でも全く怖がりさんでない子には、最初から心ゆくまでお家を検分させてあげるのがいいと思います。
何事も、その子の個性に合わせた方法で♫
ムーミン谷の住人風。