キーちゃん続き。
一番近い100円ローソンでウェット(その場で食べられるようにプラスチック容器のもの)をゲットし急いで戻ると、またもや子猫がいない・・・
ちょっと辺りを探すと・・・離れた茂みから「ンニャー!!!ここですっ!!ここですっっっ!!!」。
ガツガツ。
さて、ではいざ連れて行けるかというと、こんなに必死に親方を求めてくれる割には、手を伸ばすと後ろに下がって「シャー」。
うむうむ、こんなおチビが地域猫チームにも入れてもらえず、一人で頑張って生きてきたんだもん、全身これ警戒心、さもありなん、さもありなん。
茂みの奥で切なそうにずっと「ニャーニャー、行かないでー」と鳴いているけど、どうトライしても捕まえられない・・・絶対触らせないけど、離れない・・・(涙)。
小雨も降ってきてますます切ない中、後ろ髪引かれまくりながら、ひとまず帰宅(小雨くらいなら茂みの下は濡れません)。
捕獲カバン持って夜も見に行けど会えず、翌日からご飯を持って朝晩探し歩けど会えず・・・また2週間ばかし会えない日が続く・・・
しかしながら、この邂逅の翌日、子猫君の名前は決定しました。
堅いキビナゴを一生懸命かじっていた君よ、
初めて会った時キビナゴみたいに小っちゃかった君よ(キビナゴサイズの猫なんていやしませんわな)、
君の名は、キビちゃんだっ!
海のお魚を愛する親方ならではの、キーちゃんになぁんの相談もない一方的な命名です(笑)
おまたは見てないけど、男の子だと確信してました、はい。
そんなある日、前を歩くおじさんが連れていた子犬に、いきなり小躍りするようにじゃれかかって飛び出してきたキーちゃん♡
こっちが小躍りしてカリカリをあげる(←常に携帯)。
そこからキーちゃんとはちょいちょい会うように。
彼はいつもひらりと突然目の前に登場しました。
風に舞う葉っぱを追いかけたり、いつも楽しそうでした。
程なくして、姉(以下シス)に応援を頼み、捕獲大作戦(キビナゴ漁)を試みるも、またもや失敗に終わり・・・。
でもその日は、寝床が判明したり、水飲み場が判明したり(キチャナイたまり水)、とにかく至るところでキーちゃんに会った1日だったのです(本当は捕まりたかったくせに〜)。
シスに首を捉まれそうになって、きゃーってちょっと逃げて、あとは悠々と「ふー危なかったぜー」って、後ろを振り返りながら、短い尻尾とモフ尻をプリプリさせていた後ろ姿がなんとも可愛くて、心に焼き付いております。
でね!
その翌朝早く(日が昇る前くらい)に朝ごはんを持って行ったら、キーちゃんが待っててくれましたよ!
探している私に、にゃ〜、ここ〜って。でもご飯は食べるけど、まだ触らせないよ(笑)
こうして毎日早朝のお勤めが始まりました。
とにかく一口ごとにビクッとして左右を警戒しながら食べるので、まあ時間がかかりますことよ。30分くらいご飯食べるのにかかるの。
3日目には親方が誘う枝でチョイチョイ遊ぶようになりました(まだ触らせないよ)。
そして4日目に、キーちゃんのご飯を狙う太郎(2ページ前の写真の子)がやってきたら、キーちゃんが突然茂みから出てきて、親方の足に全身ですりすりし始めて、「このヒト僕のだし、このご飯僕のだし」って太郎に見せつけだしたのですー!
ヒー感激。
太郎、ありがとう!!!
キーちゃんは一人の時は太郎に襲われていたこともあったけど、親方といると、それはもう余裕って顔して、偉そうにしてましたよ。
ひよこの威を借る猫。
余談ながら太郎ちゃんも賢い子で、キーちゃんをいじめたりご飯を横取りしなかったら、キーちゃんの後にご飯あげるからねって一度言ってからは、キーちゃんのご飯が終わるまで待っていました。
とにかく、その瞬間を境に、キーちゃんはもう大甘えの甘えたさん♡、親方の足にしがみついて思いっきり遊んだり(100%もれなく爪は出してくれます)、出かける途中に親方を見つけると追いかけてくるようになったので、いよいよおうちに連れて行くことに決めたのでありました(家の中は準備万端に整え済)。
お待たせしました、ようやくおうちに入ります。